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プレゼント 書評こぼれ話

  散歩中の保育園児に
  自動車が突っ込んで死傷者が出るという
  痛ましい事故が
  少し前にありました。
  今日の本、
  『中川李枝子 本と子どもが教えてくれたこと』の語り部
  中川李枝子さんも長年保育園の保母さんをされていて
  こんなことを話されています。

    私は散歩で外に出るときは、(中略)
    大切な子どもたちを預かっているのですから、
    不審者はいないか危険物はないか、
    まわりを確かめ、しょっちゅう子どもの頭を数えていました。

  保母さんは大変なのです。
  今日の書評タイトルも
  中川李枝子さんの言葉から
  お借りしました。
  いい言葉のオンパレードでした。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  人生の節目節目で、本が寄りそい、支えてくれる                   

 平凡社の「のこす言葉」シリーズの一冊。
 「のこす言葉」は、人生の先輩たちが、次世代に伝えたい切実な言葉を語り下ろすシリーズで、今回の中川李枝子さんの本で初めて知ったのだが、とてもいい内容だった。
 中川李枝子さんは1935年生まれの児童文学者で、代表作といえばなんといっても『ぐりとぐら』だろう。
 その他にも『いやいやえん』や『ももいろのきりん』などがある。
 ユニークなところでは、人気アニメ映画「となりのトトロ」の主題歌「さんぽ」は中川さんが子供の頃に暮らした福島をイメージして作詞されたと聞いたことがある。

 この本の冒頭、「もし、誰かに「あなたの人生は幸せでしたか?」と聞かれたら、「はい。とても」と答えるつもり。「どうして?」と聞かれたら、「本をたくさん読めたからよ」と答えるでしょうね」とある。
 もうこの一文で、本好き、絵本好きの人は胸うたれるのではないか。
 中川さんは保育園で保母さんを長く勤め、子供たちとの生活の中でその表情、その感情、その行動をよく見ていたのだと思う。
 そんな中川さんが尊敬してきたのが、児童文学者の先輩石井桃子さんで、この本でも石井さんとの交流がたくさん話されている。
 石井さんが「人は言葉によって人になる。言葉を定着させるものとして本がある。本を読まなくなってどうなるか」と心配していたのは、中川さんがそばにいたから聞けた名言だろう。

 わずか100ページあまりの小さな本だが、内容の濃い、貴重な一冊だ。
  
(2019/06/19 投稿)

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