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プレゼント 書評こぼれ話

  アガサ・クリスティーといえば
  いつも
  霜月蒼さんの『アガサ・クリスティー完全攻略』を
  参考にさせて頂いているのですが
  今日紹介する
  『ミス・マープルと13の謎』は
  創元推理文庫で59年ぶりに新訳で出たもので
  さすがの霜月蒼さんの本にも
  出てこないと
  うれしくなったり
  がっかりしたりしていたのですが
  何のことはない。
  タイトルが違っただけのこと。
  『火曜クラブ』として
  紹介されています。
  評価は★★★
  それでも、ミス・マープルが初めて世に出た
  記念すべき短編集なのです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  スーパーおばあちゃま登場す!                   

 アガサ・クリスティーの『牧師館の殺人』という長編推理小説は『ミス・マープル最初の事件』というタイトルで出版されていたこともあって紛らわしいのだが、これが1930年の発表。
 ところが、その後ポアロものと双璧となるミス・マープルものだが、この「最初の事件」よりもいち早く書かれた作品があるというから、さらにややこしい。
 それが、この短編集。
 実はここにはタイトルのように13篇の短編小説が収められていて、その内の第一話にあたる「<火曜の夜>クラブ」が発表されたのが1927年で、つまりミス・マープルものとしてはこの短編集の内の7篇が「最初の事件」より早い。
 ただ、短編集として出たのが1932年だから、やっぱり「最初の事件」が最初となる。
 これだけでもややこしいのに、この短編集は『火曜クラブ』というタイトルで出ていたりするから、お間違いのないように。

 さて、この13篇の短編集は何人かが順番に難問の事件を紹介して互いの推理を競い合う形式となっているが、前半6篇と後半7篇はそのメンバーが違う。
 そのうちの数名は同じメンバーなのだが、その一人がミス・マープルなのだ。
 つまりメンバーは違っても、いつも謎を解くのはミス・マープルというわけで、一作ずつの長編小説ではあまり気にならないかもしれないが、こう続くといくら主人公とはいえ、ご都合主義に思えてしまうのが残念。
 ただ、小さな村の老嬢が謎を解くのだから、それだけでスーパーおばあちゃまであることには違いない。
  
(2019/06/21 投稿)

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