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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介する
  石ノ森章太郎さんの
  『ボクはダ・ヴィンチになりたかった』を
  読むきっかけは
  書評にも書きましたが
  明日(6月30日)まで世田谷文学館で開催されている
  「萬画家・石ノ森章太郎展」の展示を
  見たからです。
  石ノ森章太郎さんにこのような
  自伝のような
  青少年向けの本があるとは
  知りませんでした。
  この本を読むと
  戦後の昭和を少年期として過ごした
  人たちの心のありようが
  よくわかる気がします。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  石ノ森章太郎物語はまだ序章                   

 東京の世田谷文学館でこの春開催されていた「萬画家・石ノ森章太郎展」のサブタイトルは
「ボクは、ダ・ビンチになりたかった」だった。
 すなわち石ノ森が生前青少年向けに書いたこの本と、少し表記は違うが、同じだった。
 展覧会での最後の展示も1983年11月に刊行されたポプラ社の『レオナルド・ダ・ビンチになりたかった』の書籍で、それから20年以上経って、石ノ森の生誕70年を記念して再編集されたのが、この本だ。
 ただ石ノ森自身はこの本が再出版される前の1998年1月に60歳の若さで亡くなっている。

 石ノ森は1938年1月、宮城県の石森町で生まれている。この町名が彼のペンネームになったのは有名な話。
 その誕生から漫画家を目指して高校卒業とともに上京するところまでを振り返ったのが本書で、元々は「のびのび人生論」というシリーズの一冊だったそうだから、単に自身の青春期を振り返るだけでなく、少しは教訓じみた話もまじっている。
 それが最後の一文、「希望、それは少年の時間の代名詞。」によく表れている。
 しかし、少年(あるいは少女)の時間には「希望」だけでなく「悲しみ」も「苦しみ」もあることを、石ノ森の漫画が教えてくれたことも、私たちは知っている。

 石ノ森はダ・ビンチになりたかったと書いているが、それはダ・ビンチが「万能の天才」だったからだ。
 実際石ノ森もなんでもこなせるスーパー高校生だった。
 おそらく彼には多くの輝く未来が待っていただろう、その中から選んだのが漫画家という道で、それでも漫画だけに納まらず、自身「萬画」という表記にこだわることになる。
 そんな萬画家石ノ森章太郎の、これはまだまだ序章の物語である。
  
(2019/06/29 投稿)

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