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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介する
  小杉健治さんの『父からの手紙』のことは
  全く知りませんでした。
  たまたま新聞で売れているという広告を見て
  興味をひかれて
  調べると
  なんと2003年に出た本ではないですか。
  それが今でも売れているとは
  一体どんな本なのか。
  ミステリーですから
  結末のことは書けないですが
  ある意味では
  とても時代を感じる作品だと
  いえます。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  あの時代が謎を解くヒントかも                   

 ほとんど予備知識もないまま読み始めました。
 しかもそれがミステリー小説ですから、どういう終わり方なのかも知らない。
 私にわかっていたのはこの作品が2003年に出たもので、文庫になったのが2006年。そんな作品が今でも多くの読者を集めているということ。
 調べると、「泣けちゃいます!」「娘・息子必読!」と書店で賑やかな版元からのポップが読者の心に火をつけたということ。
 これだけの時間を経て、今でも読まれているのだから、きっと何かある。あるはず、と読み始めました。

 主人公の麻美子が24歳の誕生日に10年前に別れた父からまた手紙が届く。
 不倫の果てに子供まで出来て母と別れた父であったが、その後も毎年手紙が届く。麻美子だけでなく弟にも。
 麻美子に結婚話がもちあがっているが、相手の男の不実に弟は反発している。
 そして、その男が殺され、弟は殺人容疑で捕まってしまう。
 これが一つの事件。
 この話とはまったく別に、自殺をした兄のその真相を知っているような刑事を殺して服役していた圭一が、兄の自殺の真相を知ろうといなくなった兄嫁を探そうとする話が織り込まれる。
 まったく違う話が交互に展開され、予備知識のない読者は困惑するかもしれない。
 それが中盤以降、ひとつの糸に紡がれていく。

 麻美子たちに送られてきた父からの手紙に隠された真実を書くことはできないが、この作品が最初に書かれた2003年あたりは困窮する経済にこの父のような辛い選択をせざるをえなかった人もいたのだと思う。
  
(2019/07/03 投稿)

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