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プレゼント 書評こぼれ話

  参議院選挙の真っ最中です。
  選挙期間中はとってもたくさんの言葉が発せられます。
  その中から本当の言葉を見つけないといけません。
  言葉は時に空疎であり、
  虚偽になり、人をも裏切ります。
  今日紹介する平凡社「のこす言葉」シリーズには
  こんな文章が記されています。

    人は言葉をたよりに生きている。
    言葉は人をはげましてくれる。
    心にのこる言葉は、人に手渡すこともできる。

  候補者や政党から「手渡すこともできる」言葉を
  見つけたいもの。
  今日は「のこす言葉」シリーズから
  『中村桂子 ナズナもアリも人間も』を
  紹介します。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  積極性は遺伝する                   

 平凡社の「のこす言葉」は、「人生の先輩が切実な言葉で伝える語り下ろし自伝シリーズ」で、この本はその中の一冊。
 語り手は中村桂子さん。
 実はこの本を手にするまで、中村さんがどういう人なのかよく知らなかった。
 読んだあともうまく伝えられないが、巻末の著者略歴によると、1936年生まれの理学博士とある。理学博士といっても数多くいるだろうが、中村さんは「生きものを歴史との関係のなかで捉える「生命誌」を提唱」してJT生命誌研究館の館長にもなっている。
 そういう世界に疎いので、私とすればこの本の中にもある「生活者の視点からの哲学者」と言っておきたい。
 しかも、中村さんは美智子皇后の講演「子供時代の読書の思い出」で語られた「根っこと翼」という言葉をヒントに舞台化までしたという「表現する科学者」でもある。

 中村さんという人も知らないのにどうしてこの本を手にしたかを記しておくと、その副題、「ナズナもアリも人間も」に惹かれたからだ。
 私たち人間はつい自分が生き物の中でもっとも優秀なものだと思いがちだが、自然という大きな営みの中ではそれは同じなのだということ。
 中村さんはそういうことをいろんな場面で、いろんな表現で伝えている。
 そんな中村さんにとって母親の存在は大きかったという。
 「母は新しいことを楽しむ人」と語る中村さんを、「積極性の遺伝」とインタビュワーは記している。

 私が出会ったことのない、素敵な人が、まだまだたくさんいる。
 そんな人に本を通して出会えるのも、また読書の愉しみだろう。
  
(2019/07/10 投稿)

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