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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は二十四節気のひとつ、大暑
  まさに読んで字のごとく
  この頃がとっても暑いということ。

    兎も片耳垂るる大暑かな    芥川 龍之介

  ところが
  今年はまだ梅雨も明けないし
  蒸し暑いけれど
  大暑という気分ではありません。
  いったい夏はどうしたんでしょうね。
  こんな時は
  面白い噺でも聞いて
  スッキリした気分になりたいもの。
  で、今日の演目は何なの?
  ということで
  今日は矢野誠一さんの
  『落語手帖』で一席を。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  落語好きには欠かせない一冊                   

 落語家が寄席などで噺をすることを「口演」という。
 なるほど、口で演じる芸だから「口演」。いい日本語だ。
 演じるネタは「演目」。
 ホール寄席などで聞いていると、落語家は当日の入場者の年齢層とか男女比とか笑いの密度などでどんな「演目」にしようかと決めるらしい。だから、噺のマクラが長くなったりする。
 その一方で、テレビの落語番組などを見ていると、最初から「演目」が決まっていて、今日はこういう噺家がこういう「演目」を「口演」するから、ひとつ見るか、あるいは聞いてやるか、みたいなことになる。

 落語に慣れてくると、あの「演目」はこの落語家の「口演」がいいとか、そのあたりはオーケストラの指揮者に好き嫌いと似ていなくもない。
 やっぱりベートーベンはこの指揮者がいいよな、いやあいつの指揮もなかなかなもの。
 こういう会話は落語界でもある。
 つまりは落語家と指揮者は似ていることになる。そういえば、少し高い高座のようなところに指揮者もあがる。

 この本はあまたある落語の「演目」から比較的口演される機会の多い274作品が、一演目一ページで紹介されている、「手帖」というより「事典」のような一冊だ。
 まず、筋とオチを簡潔にまとめた「梗概」がある。そのあとに、その噺がどのように成立したかが説明される。
 その次に、「鑑賞」があるが、これは矢野誠一氏が執筆したものではなく、何人もの見識者のそれを紹介、そのあとに「芸談」、さらには「能書」までつくというような徹底ぶり。

 落語好きには欠かせない一冊であるのは違いねえ。
  
(2019/07/23 投稿)

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