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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は立秋

    キオスクの新聞抜くや今朝の秋      押野 裕

  毎日猛暑で
  嫌になっているのに
  何が立秋だ、と文句のひとつもいいたくなるような気候。
  いくら暦の上といえ
  今年の立秋の肩身の狭いこと。
  そんな日に紹介するのは
  滝田誠一郎さんの
  『ビッグコミック 創刊物語』。
  石ノ森章太郎さんの展覧会から
  その自伝を何冊、
  その流れで石ノ森章太郎さんも創刊号に執筆した
  「ビッグコミック」がどのように誕生したかを
  描いたノンフィクションを読んだが、
  実はこの本は2009年2月11日に読んでいて
  書評も書いています。
  10年前に読んだ本だから
  ほとんど初読みたいな感じでしたが。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  すごい雑誌を作ったものだ                   

 小学館のマンガ雑誌「ビッグコミック」が創刊されたのは、1968年(昭和43年)2月29日。
創刊号を飾ったのは5人の漫画家。
 白土三平、手塚治虫、石ノ森章太郎(当時は石森という表記)、水木しげる、そして、さいとう・たかを。
 それから月日を重ね、昨年50周年を迎えた。
 2018年秋から2019年1月にかけて、川崎市市民ミュージアムで記念企画展も開催されていて、創刊号の現物も展示されていた。
 ノンフィクション作家滝田誠一郎のこの作品は、そんな「ビッグコミック」の誕生とその後に焦点をあてたもので、2008年に刊行されている。
 すなわち創刊から40年のタイミングで、創刊当時の編集長で、その後に「コミック界のドン」とまで呼ばれるようになる小西湧之助に取材できたことで、この作品に奥行きができたといえる。

 「ビッグコミック」の魅力は5人の漫画家のすごさだけではない。
 創刊号の表紙を描いたのは伊坂芳太良。伊坂を選んだのも小西だという。このあたりは第5章「だから表紙に使おうと決めた」に詳しい。
 半世紀が経ってもなお、この表紙を見て感動すら覚えるのは伊坂の功績だろう。
 その伊坂の突然の死によって、「ビッグコミック」の表紙は新しい書き手が必要となった。
 それが、その後何十年と「ビッグコミック」の表紙を描き続けることになる日暮修一。

 そんな風にみてくると、一つの雑誌が生まれ、その後何十年にわたって読者から支持されるのは並大抵ではないことがわかる。
 このノンフィクション作品はそんな視点で読むのも面白いが、それ以前に大好きな「ビッグコミック」の話だからいいのだ。
  
(2019/08/08 投稿)

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