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プレゼント 書評こぼれ話

  昨日「映画イラストレーター宮崎祐治の仕事」展のことを
  書きましたが
  宮崎祐治さんが
  今日紹介する映画監督大林宣彦さんの
  似顔絵を描いています。
  それがこれ。

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  とっても特長をとらえていて
  よく似ていると思います。
  大林宣彦監督の作品でいえば
  やっぱり「ふたり」が好きです。
  今日はそんな大林宣彦さんの
  「のこす言葉」です。
  『大林宣彦 戦争などいらない―未来を紡ぐ映画を』、
  少し長い副題ですが
  大林宣彦さんの思いが詰まった
  タイトルなのだと思います。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  つないでいくことの大切さ                   

 平凡社「のこす言葉」シリーズは「人生の先輩が切実な言葉で伝える語り下ろし自伝」だが、その先輩たちが活躍している世界は、俳人あり歴史探偵あり冒険家あり児童文学者ありと、さまざまだ。
 大林宣彦さんは1938年(昭和13年)広島・尾道で生まれた映画監督だ。
 1977年39歳の時に「HOUSE/ハウス」で商業映画デビュー。その時にはすでに伝説の映画監督で、それまでにあの有名となった男性化粧品「マンダム」のCFを制作したのも大林さんだった。
 その後尾道を舞台にした「転校生」「時をかける少女」「さびしんぼう」の「尾道三部作」や同じ尾道を舞台にした「ふたり」などで人気監督となっていく。
 ただその作品数は多くない。それでも大林ファンは多い。
 2016年、肺がんで余命半年の宣告を受けながらも映画「花筐」を監督。この作品で2017年には多くの映画賞を受賞している。

 そんな大林さんの「のこす言葉」の副題に「戦争などいらない」とあるのは、大林さんには自分たちの世代が「敗戦後の国づくりを任された世代」という自覚があるからで、しかし、それも決してうまくはいかなかった。
 だからこそ、自分は「映画をつくる」のだと語っている。
 映画を通じて、次の世代に「戦争なだいらない」ということを伝えていく。
 大林さんは「記録は風化するけど、記憶は人の心に刻まれる」という。
 なぜ記憶は風化しないのか、それは「リアリズムではないけど、嘘であるけど、リアリズム以上の「心のまこと」を持っている」からだと。

 大林さんたちの世代から渡されたたいまつを私たちは消さずに次の世代に渡せるか。
 そのことの大切さを思う。
  
(2019/08/21 投稿)

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