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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  平凡社の「のこす言葉」シリーズから
  最新刊、
  『黒沼ユリ子 ヴァイオリンで世界から学ぶ』を
  紹介します。
  このシリーズではその人の半生を
  語り書きで綴るものです。
  今回の黒沼ユリ子さんは
  実は私はどんな人なのか
  全く知りませんでした。
  有名なヴァイオリニストということですが
  決して平坦な人生ではありませんでした。
  そんな時
  黒沼ユリ子さんの心を鼓舞させてくれた言葉が
  あったそうです。

     良いことのために来ない悪いことはない

  悪いことがあっても
  それは結果良いことにつながっていく。
  そんな言葉です。
  いい言葉です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  世界を視る目をどう持つか                   

 よく若い人には「グローバルな視点を持って」などということがあります。
 でも、そういいつつ、私たちは本当にグローバルな視点など持てるのでしょうか。
 世界的なヴァイオリニストである黒沼ユリコさんの半生を語ったこの本を読むと、そんな疑問がふと頭を巡ります。
 「人間の気持ちは音楽で通じる」、この本に出てくる黒沼さんの言葉です。さすが音楽家らしい至言だと思います。
 その一方で、黒沼さんには祖国である日本に絶望した時期もあります。
 そういう話ができるというのも、黒沼さんがグローバルな人間だからだと思います。

 黒沼さんは1940年東京に生まれました。
 ヴァイオリンは8歳の頃から始めたそうで、成長するにつれその才能は開花していきます。
 18歳の時にチェコの招待給費留学生としてプラハに留学。そこで後に夫となるメキシコ人と知り合います。
 彼と結婚して日本で生活している時に、黒沼さんはメキシコ人を蔑む多くの日本人を見ます。
 「外から来た人から知らない文化を吸収すれば、自分もどんどん豊かになっていくのに、リジェクト(拒否)してしまう」姿に、黒沼さんはこの時日本人を「再発見」したといいます。
 1960年代の頃の話ですが、その本質はあまり変わっていないのではないでしょうか。
 黒沼さんのこれらの体験が教えてくれることは現在でも通用することかもしれません。

 この本の副題は「ヴァイオリンで世界から学ぶ」です。
 もしかしたら、「ヴァイオリニストから世界を学ぶ」でもよかったかもしれません。
  
(2019/10/11 投稿)

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