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プレゼント 書評こぼれ話

  今日から11月
  来週には立冬ですから
  まさに晩秋。

    帰るのはそこ晩秋の大きな木     坪内 稔典

  和田誠さんの訃報から
  まもなく一ヶ月ですが
  幸いなことに
  和田誠さんにはたくさんの著作があるので
  会いたくなれば
  いつでも会える。
  そのことで悲しみが少しは癒えます。
  今日は
  和田誠さんの青春期ともいえるエッセイ
  『銀座界隈ドキドキの日々』を
  紹介します。
  こんなに面白い本を
  読んでこなかったなんて。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  友だち100人できるかな                   

 10月7日に83歳で亡くなった和田誠さんはイラストレーターという職業を持っているが、その活動はそれだけでなく、映画監督、翻訳、絵本作家、そしてこの作品のようなエッセイストと多岐にわたる。
しかもその分野において評価が高いのだから、すごいというしかない。
例えば、この作品で第9回講談社エッセイ賞を受賞しているように。
そんな和田さんだが、生まれてすぐに才能が開花したわけではない。
このエッセイは和田さんがどんなふうにたくさんの才能を持った和田誠になっていったかを描いた(と自身は思っていないだろうが)作品になっている。

和田さんは1936年生まれ。1959年に多摩美術大学を卒業して、西銀座にあったデザイン会社ライト・パブリシティに就職をする。
タイトルに「銀座界隈」とあるのは、この会社で働いていた9年間を描いたものだからだ。
ここで働きながら、和田さんの名前を一躍有名にする「ハイライト」という煙草のパッケージを生み出すことになったりする。

そして、そんな業績以上に和田さんを和田誠に成長させたのは交友関係の広さだろう。
このエッセイにどれだけの有名無名に関わらず人の名前が登場するかわからないが、例えば寺山修司であったり横尾忠則であったり谷川俊太郎であったり篠山紀信であったり田島征三であったり、枚挙にいとまがない。
ただ残念なのは、まだここには妻となる平野レミさんは登場しない。

交友関係だけでなく、NHK「みんなのうた」の第1回めの歌のアニメーションを担当したり、森山良子さんの名曲「この広い野原いっぱい」の作詞にまつわるエピソードなど、昭和30年代から40年代にかけての歴史の証言としても、この本は面白い。
  
(2019/11/01 投稿)

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