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プレゼント 書評こぼれ話

  どうも気になる本というのがあって
  今日紹介する
  福田ますみさんの
  『でっちあげ 福岡「殺人教師」事件の真相』も
  そんな一冊でした。
  何しろ
  この文庫本は2010年に出ていますから
  結構前に出たものです。
  それがある大型書店に行くと
  今でも平台に置かれていて
  いつもその書店に行くと
  目について仕方がありませんでした。
  そんな気になる本。
  こんな事件があったことは
  記憶にありませんが
  この事件が起こった時以上に
  学校関係ではいろんな事件が起こっているように
  思います。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  それはあなたの隣でも起こるかもしれない                   

 「でっちあげ」という言葉を辞書で調べると「事実でないことを本当らしく作りあげること。捏造(ねつぞう)すること」と出て来る。
 「捏造」がこの言葉の由来とも関係していて、「捏」という漢字が「でつ」と読むところからそれが動詞化されて「でっちあげる」となり、それが「でっちあげ」へと名詞化される。
 最近でもあおり運転に同乗していた女性だと「でっちあげ」られ、SNSで拡散され大きな問題になった事件もあったように、インターネットの普及で「でっちあげ」の被害は増加している。
 第6回新潮ドキュメント賞を受賞したこの作品は、2003年全国で初めて「教師によるいじめ」が認定された福岡での体罰事件を追ったものだ。
 単行本は2007年1月に出て、「平成19年1月、控訴審がスタートした。」で終わっているようだが、それから2年後の2009年に出た文庫本では「でっちあげ事件、その後」が収録されている。
 この事件は今でもインターネットで事件の概要を見ることができるが、読むのであれば「その後」を収めた文庫本がいいだろう。

 この事件では教師から「いじめ」を受けたという児童とその両親からの訴えにより、教師はマスコミから「殺人教師」とまで叩かれることになる。
 しかし、裁判の過程で訴えた児童側にさまざまな「でっちあげ」があることが判明していく。
 著者の福田ますみ氏は現地取材の中で「殺人教師」と呼ばれた教師がそんなひどい人物でないことを知り、事件を追っていく。

 一度拡散された「でっちあげ」をなかったことにすることがいかに難しいか、この作品が示している。
  
(2019/11/27 投稿)

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