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プレゼント 書評こぼれ話

  今日から12月

    亡き母を知る人来たり十二月      長谷川 かな女

  今年も残り一ヶ月です。
  今年も災害の多い年でした。
  特に秋のやってきた2つの台風と大雨。
  泥に沈んだりんごの実なんかを見ていると
  やっと収穫前まで育ててきて
  それが被害にあってしまうなんて
  農家の人にとっては
  どんなにつらいことかと思います。
  今日紹介する
  いわむらかずおさんの『りんごがひとつ』という絵本の
  おしまいの文はこうです。

    きっと、まっかな りんごが なるよ。
    きっと なるよ。

  被害にあった皆さんのりんご園にも
  きっとまた真っ赤なりんごがなりますよ、きっと。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  いわむらかずおさんの愛がつまった動物たちがかわいい                   

 この絵本の作者いわむらかずおさんは、森で暮らす14ひきのネズミの家族を描いた人気絵本「14ひき」シリーズの作者です。
 あの絵本がいつまでも人気が高いのはネズミたちの表情が豊かであるのもその一因だと思います。
 それになんといっても、かわいい。
 きっといわむらさんの愛情があのネズミたちにいっぱい注がれているのだと思います。

 それはこの絵本でも同じです。
 自分の顔くらい大きくて真っ赤なりんごを持った女の子の、なんとかわいいことか。(これが表紙です)
 女の子の名前は、なっちゃん。
 ある日、なっちゃんは大好きな丘の上でおやつのりんごを食べようとしています。
 ところが、たいへん! なっちゃんはりんごを丘のてっぺんから落としてしまいます。
 ころころ転がるりんごを追いかけるなっちゃん。
 途中にいたうさぎさん(この子もかわいい)、それにりすさん(この子もかわいい)にもお願いして、みんなで転がり落ちていくりんごを追いかけます。
 そして、ふもとにいたくまさんの背中にあたってとまります。
 なっちゃんたちもどすん、どすん、どすんととまります。
 くまと聞くと怖い動物のように思いますが、いわむらさんの描くくまはちっとも怖くなんかありません。くまもかわいいのです。

 りんごの赤以外はほとんど彩色されていません(おしまいの方で夕日が赤く描かれていますが)が、それがこの絵本のとっても素敵な効果をもたらしているように思います。
 ひとつのりんごをなっちゃんたちがどんなふうに分け合ったでしょうか。
 きっと、くまさんのことがもっと好きになりますよ。
  
(2019/12/01 投稿)

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