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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介する
  中野京子さんの
  『中野京子と読み解く 運命の絵 もう逃れられない』の
  表紙を見て
  びっくりしました。
  12月15日まで
  東京・上野の東京都美術館で開催されている
  「コートールド美術館展 魅惑の印象派」の
  目玉作品でもある
  マネの「フォリー・ベルジェールのバー」では
  ないですか。
  絵画鑑賞前にこの本を読むか、
  鑑賞後に読むか。
  どちらでもいいですが
  とりあえずは会期が迫っているので
  急ぎましょう。
  まずは、本物を。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  逃れられないのは、私?                   

 美術展の開催スケジュールはどのように決まるのだろうか。
 作家でドイツ文学者、というより「怖い絵」シリーズや「名画の謎」シリーズなどで、今では絵画エッセイストの方が有名かもしれない中野京子さんが「オール讀物」で連載している「運命の絵」シリーズの2巻めにあたるこの本の表紙は一人の少女である。
 少し憂いを含んだ、しかしどこかしらつまらなさそうに見える少女を描いたこの絵は、印象派の先人としてのマネの最晩年の傑作といわれる「フォリー・ベルジェールのバー」である。
 この絵画が所有しているコートールド美術館の至宝の展覧会が、2019年秋から日本で鑑賞できるのだ。
 中野さんには開催の予定がわかっていたのだろうか。
 せっかくの名画なのだから、その絵にまつわる多くの情報を手にいれている方がいいだろう。
 実際展覧会の会場では、この絵を前にして多くの人がその不思議な世界観に魅了されていたのだから。

 この絵に限ったものではない。
 中野さんは他の作品の文章でこんな風に記している。
 「絵画美術は現実そのままの切り取りではないのだから、訴えたい主題を強調するための工夫が必要だ」。
 だとしたら、この「フォリー・ベルジェールのバー」でマネが訴えたかったのは何だろう。
 それこそ、運命なのかもしれない。

 この本に付けられた「もう逃れられない」というのは、画家そのものなのか、あるいはモデルなのか、それとも絵画を観る私たちなのか。
 ここにはそんな絵画17作品が紹介されている。
  
(2019/12/13 投稿)

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