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プレゼント 書評こぼれ話

  私が参加している読書会のメンバーに
  さいたま市岩槻
  本屋さんを営んでおられる人がいます。
  その本屋さんが11月に
  Books&café mao-mao としてリュニーアルオープンされたので
  お祝いを兼ねて
  毎月第一土曜日にさいたま市の公共施設で行っている読書会を
  12月はmao-maoさんで開催しました。

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  従来のお店の半分を喫茶スペースにされて
  本を読みながらくつろげる空間に
  なっています。

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  読書会の前にまずは
  おいしいチーズケーキとコーヒーを頂きました。
  ちなみにこのチーズケーキ絶品でした。
  まちの本屋さんがどんどん減少している中で
  こうしていろんな工夫をされているのが
  本好きにとって
  うれしいですね。
  岩槻は人形の町としても有名で
  来年(2020年)2月22日には
  素敵な人形博物館もオープンします。
  Books&café mao-maoさんは
  岩槻駅東口から歩いて5分のところにあります。
  本のある素敵な空間を
  愉しんでみるのもいいですよ。
  この日の読書会で
  私が紹介したのは
  田口幹人さんの『まちの本屋』。
  書評は2016年の再録書評です。
  そうそう、お祝いのメッセージにこう書きました。

    まちには本屋は必要。
    がんばれ、まちの本屋!

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  職業としての本屋                   

 本屋さんにあこがれたことがあります。今でもどこかに本屋さんもいいなと思う自分もいますが、その一方で本が売れないという現状を知れば知る程、到底無理と尻込みするしかありません。
 それでも、若い人たちが新しい本屋に挑戦しようという話を聞けば、拍手をおくってあげたくなります。私にできることはせいぜいそれくらいです。
 だから、この本のように元気な「まちの本屋」さんの声を聞くとうれしくなります。
 この人ならこれからもいい本屋さんをやっていくのだろうなと思います。

 著者の田口幹人さんは岩手県盛岡にある「さわや書店」フェザン店の店長です。
 巻頭のグラビアに「さわや書店」の写真が載っていますが、なんとも魅力的な本屋さんの風景です。
 盛岡には「さわや書店」だけがあるのではなく、大手の書店がいくつもある、どちらかといえば過当競争立地といえます。その中で田口さんは嘆くこともぼやくこともしません。
 大手書店と自分たちのような「まちの本屋」の役割をきちんと認識されています。
 田口さんは「本屋という業態が大きく儲かる商売では決してない」といいます。限られた利益の中でどう店を維持していくか、おのずと人件費を抑制することにもなります。
 だから、「書店員には覚悟がいります」と田口さんははっきりと書いています。「辞めるなら辞める選択をしてもいい」とまで。

 それほどの現場ながら当然「本屋」ならではの喜びがある。
 「読者と向き合う、まさに最前線に、本屋の仕事がある」と言い切る田口さんは、きっとそういう「本屋」ならではの喜びをたくさん味わってきたのでしょう。
 単にベストセラーだけを売るのではない、読者が手にすればそれだけの価値がある本を自分で探しだし提供していく。それが売れる。
 作者でも出版社でもない喜びを本屋さんは味わっているのです。
 仕事をしていて、これほどうれしいことはありません。

 この本は「本屋」さんという職業についてのものですが、仕事全般の取り組み方、あるいは地方都市の活性化の方法についても考えさせられる一冊です。
  
(2016/01/29 投稿)

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