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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  アガサ・クリスティー
  『三幕の殺人』という
  ポアロが登場する
  長編小説を紹介します。
  いつもの
  霜月蒼さんの『アガサ・クリスティー完全攻略』によれば
  評価は★★★★ですから
  高評価作といえます。
  でも、
  霜月蒼さんは「ものすごい退屈」と
  書いているんです。
  「ものすごい退屈」だけど
  この高評価ということは
  いかに結末がうまくできているかということ。
  ね、読んでみたくなったでしょ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  ポアロが殺されていたかもしれない事件                   

 刑事ドラマなどを見ていると、犯人らしい人物がいるのだが犯罪を起こした動機がわからなくてなかなか逮捕できないという設定がよくある。
 アガサ・クリスティーが1935年に発表したポアロ物と呼ばれる作品のひとつでもあるこの物語でも、誰も恨みをかうはずもない牧師が12人の客が集まるホームパーティで亡くなる。
 残されたカクテルグラスには毒の付着もない。
 ましてや牧師が殺しの対象にされるはずもない。
 それからしばらくして、同じような事件が起きる。
 しかも、今度もホームパーティでのことで、参加している中に先のパーティにもいた人物が何人もいる。

 実は最初のパーティには我らがポアロもいた。ただし、2回めのパーティには参加していない。
 ポアロと同じように2回めのパーティに参加していない男女3人が事件の真相を暴こうと動き出す。
 この作品ではポアロは表立った動きはしていない。
 3人の素人探偵が集めてくる情報を聞くことに徹している。
 3人のうちの1人にどうしてこの事件に関わるのかと聞かれたポアロの答えがかっこいい。
 「真実をつきとめる情熱がそうさせるのだとも申しましょうか? 真実以上にふしぎな、興味深い、また美しいものはありません」
 その気持ちは読者もまた同じであろう。

 そして、最後はポアロによる謎とき。
 誰の恨みをかうはずもない牧師が殺された理由はなんだったのか。
 真実が明らかになった時、結構驚く展開になっている。
 そして、その時、実はポアロもまた危うかったことがわかるという、二重構造も巧い。
  
(2020/04/07 投稿)

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