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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介する
  『美は乱調にあり』は
  瀬戸内寂聴さんの小説ではなく
  それを原作にした
  柴門ふみさんの漫画です。
  しかも、電子書籍で読みました。
  電車の中などで
  若い人が漫画をスマホで読んでいる光景を
  よく見かけましたが
  いざ自分がスマホで読んでみると
  結構目が疲れる感じがしました。
  漫画は小説とかいった文章以上に
  大きな版で読んだ方がいいかもしれません。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  漫画から文学へ、さらには歴史へ                   

 この漫画の作者柴門ふみさんといえば、「東京ラブストーリー」とか「あすなろ白書」とか1990年代のトレンディドラマの原作者として有名である。
 柴門さんの漫画のタッチは少女漫画の華麗さとは一線を画しているが、描く女性たちが等身大ということもあるのだろうか、女性のファンが多いと聞く。
 そんな柴門さんの作品群からいっても、この作品はかなり異質だろう。
 なんといっても、瀬戸内寂聴さんがまだ出家する前の晴美という名前であった1966年に発表されたもので、この作品をもって思想家大杉栄と共に関東大震災の際に虐殺される伊藤野枝という女性を広く知らしめたといわれている。
 その有名な原作の漫画化を実現したのは、瀬戸内さん柴門さんともに徳島出身ということもあったのかもしれない。
 雑誌「オール讀物」で平成25年4月号から翌年1月号まで連載された。

 大杉栄にしろ平塚らいてうにしろいずれも明治から大正時代にかけての歴史上の人物で、大杉が妻のある身でありながら「フリーラブ」などと称して伊藤野枝や神近市子といった複数の女性と関係を持っていくのは、あの時代にあって狂気としてしか思えない。
 写真で見る大杉栄は確かに今でいうイケメンだし、柴門さんもそんな風に描いている。だからといって、大杉の生き方が全面的に肯定されるものでもないように思う。

 名作と呼ばれる作品を漫画化することの難しさをあったと思う。
 しかも、歴史上の事実とはいえ題材は過激である。
 柴門さんの漫画だから、そこを入り口にして歴史の森に入ってみるものいいかもしれない。
  
(2020/04/17 投稿)

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