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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介する本は、シェル・シルヴァスタインさんの
  『コノヒトタチつっつくべからず』という、
  詩集のような絵本、絵本のような詩集、という
  不思議な一冊。
  川上弘美さんが翻訳に初めて挑戦した一冊でしたので、
  読んでみようと手にしました。
  表紙をごらんになればわかりますが、
  この本のなかには「不思議な生きもの」が
  たくさんでてきます。
  ちなみに表紙に描かれた生きものは、
  「とおったあとには くずひとつ残らぬスライヌ
  です。
  そのほかにも「むくむくちゃん」だとか
  「タチマチーナ」とか「オゴリタカブリ」といったような
  奇妙な生きものがいっぱい登場します。
  この本を訳しながら、
  今朝日新聞に『七夜物語』という小説を連載(今朝でちょうど100回でした)を
  している川上弘美さんは
  とても参考になったかもしれません。
  いつか『七夜物語』に、
  本書に登場した「不思議な生きもの」が出てこないとも
  限らない。
  それはそれで、また、楽しみ。

コノヒトタチ つっつくべからずコノヒトタチ つっつくべからず
(2009/11/05)
S. シルヴァスタイン

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sai.wingpen  こどものわたしがみた夢                     矢印 bk1書評ページへ

  夢をみた

  こどもの頃にみた 夢をみた

  何かに追いかけられているのだが
  それが何かわからない
  でも それはとてつもなく怖くって
  こどものわたしは 誰もいない校舎のなかを
  逃げている

  それが何かわからない
  でも それはとてつもなく怖くって

  おとなのわたしは 逃げるこどものわたしが
  かわいそうで たまらない

  きっと怖いんだろうな

  でも たすけてあげれない

  わたしはおとなで 夢のわたしはこどもだから
  こどものわたしが みている夢だから

 『ぼくを探しに』で有名な作家シェル・シルヴァスタインの1964年発表の処女詩集。詩集というより絵本のようでもある。
 シルヴァスタインの作品は倉橋由美子が何冊も訳しているが、倉橋が亡くなったので、本書は川上弘美が訳を担当している。倉橋ならどんな日本語訳をつけただろうかと興味がわくが、川上の楽しげな日本語もまたいい。
 それに川上も本書に登場するような「不思議な生きもの」たちが大好きな作家だし、訳しながら、彼女が一番楽しめたのではないだろうか。
  
(2009/12/21 投稿)

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