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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  アガサ・クリスティー
  『パーカー・パイン登場』という
  パーカー・パインという主人公が活躍する
  短編集を紹介します。
  私が読んだのは
  1985年版の創元推理文庫
  この時のタイトルが
  『パーカー・パインの事件簿』でしたが、
  現在は多くの巻で
  『パーカー・パイン登場』となっているので
  そのタイトルで紹介します。
  この短編集はとても面白くて
  いつもの霜月蒼さんの
  『アガサ・クリスティー完全攻略』でも
  ★★★★
  高評価になっています。
  アガサ・クリスティーを読むなら
  この作品は外せないです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  こんなスゴイ奴がいた                   

 「ミステリの女王」アガサ・クリスティーが生み出した名探偵といえば、誰もがエルキュール・ポアロとミス・マープルの名前を挙げるだろう。
 この2人に関していえば、原作を知らなくても映画やドラマで名前だけは耳に入ってきたし、原作を読めばさらにその名前への崇拝は増してくる。
 しかし、アガサにはまだ隠し球があった。
 もしかしたら、ポアロやミス・マープル以上に素敵な逸材が。
 それが、この短編集の主役、パーカー・パインだ。

 「太っているとはいえないまでも、大柄な男だ。上品な禿げ方をした頭と、度の強いめがね、小さいきらきら光る目。そして、ある種の雰囲気―頼り甲斐があるという雰囲気の持ち主」、それがパーカー・パインだ。
 パイン氏は探偵ではない。「あなたは幸福ですか?」という奇妙な新聞広告を出す身の上相談所のような仕事をしている男だ。
 彼の自慢といえば、役所で調査統計の仕事を長年やってきて、その統計の知識で「幸せでない人」を救い出すというもの。
 やってくるのが、「中年夫人」であったり「退屈している軍人」であったり「困りはてた婦人」であったり「不満な夫」であったり「サラリーマン」であったり「大金持ちの婦人」するのだが、彼らの悩みをパイン氏は自分のお抱えの部下を使って、相談者が知らないうちにその不満を消してしまうという、なんとも見事な手腕を発揮するのだ。
 それが実にテレビ的で、この作品が発表された1934年にはもちろんテレビなどないが、アガサは映像的な展開をよく心得ている。

 後半の六編は少し趣向が違うが、ここでもパイン氏の謎ときは見事だ。
  
(2020/04/22 投稿)

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