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プレゼント 書評こぼれ話

  新型コロナウイルス感染防止の
  緊急事態宣言が
  全国で解除になりました。
  どこかの知事が言っていましたが
  このことで
  コロナウイルスが消えた訳ではないということを
  忘れてはいけません。
  油断をすれば
  あっという間に感染がまた広がります。
  そのことを意識しながら
  新しいwith コロナの時代を
  過ごすことが大事なんでしょうね。
  今日は
  川上弘美さんのエッセイ集
  『なんとなくな日々』を
  紹介します。
  2001年の本ですが
  何故今この本を紹介したのかは
  書評を読んでみて下さい。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  コロナの時代に「なんとなく」                   

 2001年3月に岩波書店から刊行された、川上弘美さんのエッセイ集。
 川上さんといえば1996年に『蛇を踏む』で第115回芥川賞を受賞しているが、まだまだこの時点では新進気鋭の作家というところだろうか。
 しかも、表題作でもある「なんとなくな日々」は1998年から数年川上さんにとって初めての長期連載となったエッセイだという。
 岩波書店といえば、なんとなく格式の高い出版社のように感じていて、なかなか新人の作家がここから本を出版するのは難しいという雰囲気がないでもない。
 川上弘美さんは今では芥川賞選考委員まで務める作家になっているから、岩波書店の当時の担当さんは随分しっかりした目を持っていたものだと感心する。

 このエッセイ集、主となるのはもちろん表題作の「なんとなくな日々」で、全25回の短いエッセイでできている。
 その1回めの書き出しがいい。
 「なんとなく、連載をはじめることになった。このエッセイのことである。」
 川上弘美さんはこのエッセイのあと、今に至るまで多くのエッセイを書いているが、そのなんともいえない「のたり感」は、実はエッセイを書き始めた最初から持っていたようだ。
 こういう人のことを「天然」(これはいい意味で使っている)というのかもしれない。

 世の中がいろんなことで混乱をしているような時、川上さんのこの「なんとなく」感は大事かもしれない。
 情報化が進み、顔を知らない人にも罵声や暴力がふるわれる時代に、もう一度このエッセイ集を読めば「なんとなく」ほっとするような気もする。
  
(2020/05/27 投稿)

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