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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  二十四節気の一つ、芒種
  この頃から田植えが始まり、
  梅雨めいてくる頃です。

    小包の軽きが届く芒種かな       森宮 保子

  今日は
  数藤康雄さん編の
  『アガサ・クリスティー百科事典』を
  紹介します。
  これは早川書房から出ている
  「クリスティー文庫」の100冊めにあたるもので
  きっと続けて
  アガサ・クリスティーを読み続けてきた人は
  やっとここまでたどり着いたかと
  歓喜の一冊になったことだと
  思います。
  書評にも書きましたが
  この本があれば
  アガサ・クリスティーはもっと愉しめそうです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  アガサ・クリスティーをもっと愉しむために                   

 古今東西名探偵は数多くいる。
 そして、彼らの多くの映像化されている。しかも、名探偵になるほど度々映像化されている。
 日本でいえば、江戸川乱歩の明智小五郎や横溝正史の金田一耕助あたりが有名だろう。
 海外でいえば、シャーロックホームズとエルキュール・ポアロが双璧だろうか。
 アガサ・クリスティーのファンであれば、映像化された彼女の作品も観たくなるのが人情であるが、一体どんな作品が映像化されているか、探すのは面倒である。
 そんな時にこの本があれば、どんなに便利だろうか。

 ちなみに「百科事典」の「百」というのは数ではなく、「多くのもの」を指しているらしい。
 この本でいえば、「作品事典」「作中人物事典」「アイテム事典」「戯曲初演リスト」「映画化作品」「テレビ化作品」そして「アガサ・クリスティー年譜」となる。
 そのうち「作品事典」は長編、短編、戯曲、普通小説、紀行、自伝などに分かれている。
 よくポアロものとかミス・マープルものとかで括られることが多いが、この本では書かれた年代順に編まれている。
 これと年譜を組み合わせれば、アガサ・クリスティーがどのような時期にその作品を書いたかがよくわかる。

 こういう事典が最初から順に読むことももちろん出来るが、私は拾い読み派だ。
 作品を読みつつ、この事典で興味を深める。
 今や私の本棚に欠かせない一冊である。
  
(2020/06/05 投稿)

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