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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  高田郁さんの「みをつくし料理帖」の6巻め
  『心星ひとつ』を
  紹介します。
  このシリーズは
  時代小説文庫の書き下ろし作品で
  刊行されたのは2010年前後で、
  新刊として出ていた頃は
  年に二冊という刊行ベースでした。
  今は
  全巻読むことができますが
  刊行時に読んでいた人は
  毎回
  まだかまだかといった気持ちだったでしょうね。
  それもまた
  読書の愉しみかもしれませんが。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  自分の心星を見つけられたら                   

 高田郁さんの人気シリーズ「みをつくし料理帖」の6作め。
 この巻でも四つの料理とともに四つの短編が収められている。
 巻末付録「澪の料理帖」に掲載されている料理名は、「一柳の生麩田楽」(ここに出てくる「一柳」とは主人公澪が働くお店の常連客坂村堂の実家でもある老舗料理店)、「賄い三方よし(豆腐丼)」、「大根の油焼き」、そして「あたりおだまき用のうどん」(作中ではこれを器の底に入れ、その上に「とろとろ茶碗蒸し」を流し込んで登場)である。

 この巻でも、主人公の澪に試練が次から次へと襲ってくる。
 試練といっても、澪の料理人の腕が一流であったり、彼女の心根がやさしかったりゆえの試練であるから、贅沢な悩みといってもいいかもしれない。
 「天つ瑞風(みずかぜ)」では、澪の料理人の腕が見込まれて二つの相手から大きなお店をやってみないかという誘いである。
 この話の終りには、澪と今は吉原であさひ大夫と名を変えている幼馴染の野江との襖を挟んでの会話だけの再会シーンがあるが、ここは泣かせ処。
 一体このシリーズで、どんなに泣かされてしまうのか。

 表題作でもある「心星ひとつ」は、澪の想い人でもある旗本の小野寺数馬から求婚される澪ではあるが、武家に嫁ぐということで、彼女の心は大いに揺れる。
 「心星(しんぼし)」というのは、悩む澪に町医者の源斉が「これだけは譲れないもの、それがその人の生きる標となる心星」と語るところからとられている。

 まだまだ澪から目が離せない。
  
(2020/06/25投稿)

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