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プレゼント 書評こぼれ話

  今回のコロナ禍で
  つらい日々をおくっている人も多いと
  思います。
  中でも飲食業にたずさわっている人は
  厳しい。
  せっかく外出自粛が解除されても
  また感染者が増えてくると
  外食を控えることが多くなります。
  今日紹介する
  高田郁さんの
  『夏天の虹 みをつくし料理帖 7』の中に
  こんな言葉が出てきます。

   今も苦しみはあるけれど、乗り越えていこう。
   口にした何かを美味しい、と思うことが出来れば、
   ひとはきっと生きていける。

  がんばれ、料理人!

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  又次という男が好きな読者も多いのでは                   

 高田郁さんの人気シリーズ「みをつくし料理帖」の7作め。
 この巻でも四つの料理とともに四つの短編が収められている。
 巻末付録「澪の料理帖」に掲載されている料理名は、「滋味重湯」、「牡蠣の宝船」、「又次の柚べし」(又次というのはこの物語の主人公澪の幼馴染である野江が「あさひ大夫」としている吉原「翁屋」の料理番で、澪の苦難の際には力強い味方となる登場人物の名)、そして「鯛の福探し(鯛の粗炊き」(鯛の骨には「九つ道具」と呼ばれるある形に似たものがあるそうで、それらを探すことで食への興味を高めてもらうという料理)である。

 この長い物語には主人公の澪だけでなく、さまざまな人物が登場する。
 想い人である小松原からの結婚の申し出を断ってまで料理の道を極めようと心定めした澪であったが、やはりつらい日々がつづく。
 この巻ではそんな澪の苦悩が描かれていて、ついには嗅覚味覚まで失くしてしまう彼女を助けるのが、吉原「翁屋」の料理番又次である。
 又次はこれまでの巻でも、澪と今は吉原の大夫となった幼馴染の野江とをつなぐ重要な役どころの人物である。
 彼は吉原で親に棄てられた孤児で、廓で地獄のような苦労をしてきたという。
 それが澪たちと出会うことで、人の情に触れ、穏やかな時間を過ごすことができた。
 しかし、そんな又次を悲劇が襲う。
 吉原炎上である。
 野江を助けようと火の中に飛び込む又次。
 澪の運勢である「雲外蒼天」にしても、あまりにもつらい話がこの巻の最終話、表題作でもある「夏天の虹」に描かれている。
  
(2020/07/25 投稿)

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