2009-01-05 Mon
書評こぼれ話この本は勝間和代さんのお薦め本の一冊。
でも、結構読みごたえがあったというか、
「読書」はそこまでしないといけないの、といいたくなるような本でした。
そのあたり、私は極めて凡人なのでしょうね。
しかも「書評」まで堅苦しくなったみたいで、
なんと影響されやすいんだろうと反省もしています。
ただ、これからレポートとか論文を書こうとしている人には
参考になるかもしれませんよ。
なお、私はほとんど机にむかって本は読みません。
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たまには机に向かって本を読む
bk1書評ページへ原題の「How to Read a Book」が示すとおり、これは極めて高度な読書「術」の書物であり、「読むに値する良書を知的かつ積極的に読むための規則」(4頁)が書かれた本である。
だから、日本語訳書名の『本を読む本』という、どことなく情緒的なものを期待した人に応えるものではない。
また、小説や詩といった「文学」の読書方法については一単元が設けられているものの、ほとんどは「教養書」といわれるジャンルの読書「術」であると思った方がいい。(但し、わずか一単元ではあるが、「文学」の読み方について、「文学は、経験を創造し、そこから読者は学ぶのである」(203頁)といったような視野に富む見解があり、これはこれで見逃すべきではない)
それでは、著者はどのような「読む」という「技術」を奨めているのであろう。
一言でいえば、書き手と対話を行う「積極的読書」である。
それは単に情報を得るだけのものではなく、読み手に「理解」という段階(さらにいえば、書き手の意見に対して批評できる段階)までを求めるものだ。最終的に、そして確かに本書の最後の文章でもあるのだが、「すぐれた読書とは、われわれを励まし、どこまでも成長させてくれるもの」(255頁)だとすれば、読者の側になんらかの結果が残らないといけない。
それが著者のいう「積極的読書」である。
そして、その読書のレベルを四つにとらえている。
順に「初級読書」「点検読書」「分析読書」そして「シントピカル読書」(比較読書法と書かれているが、この段階では自己への知識の注入よりも他者への知識の抽出に近くなる)である。
「積極的読書」とはこのうち第三レベルの「分析読書」からだといっていい。
だとすれば本来「書評」とは「点検読書」までを読み手に代わって行うものであり、読み手は良き「書評」を経ることで「分析読書」にそのまま進むことが可能になるうるかもしれない。
もちろんそうなれば、「書評」の書き手はよくよく心しなければならないのだが。
たまには、机にむかって「読書」するのもいいかもしれない。
(2009/01/05 投稿)





