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プレゼント 書評こぼれ話

  今年の「新潮文庫の100冊」に
  重松清さんの作品が2冊
  選ばれています。
  そのうちの1冊が
  今日紹介する『カレーライス』。
  あと1冊が『きみの友だち』。
  夏目漱石は『こころ』だけ、
  太宰治は『人間失格』だけ。
  そんな文豪を押しのけて
  重松清さんは高打率。
  ほかには
  伊坂幸太郎さんとか
  瀬尾まいこさんが複数冊選ばれています。
  夏休み、
  あなたは何冊読むのかな。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  この文庫の「あとがき」がいい                   

 この7月に新潮文庫のオリジナル編集版として出たばかりの一冊。
 オリジナル編集というのは、副題に「教室で出会った重松清」とあるように、国語の教科書に載っている短編、「カレーライス」「あいつの年賀状」「バスに乗って」「卒業ホームラン」を軸にして、その他入試や模試で出題されたこともある5つの短編を加えて編まれたものということだ。
 重松さんの作品が教科書に載っているのはこのほかにもあるそうだが、すでに他の作品集で載っていたりするから、残念ながら「教室で出会った」すべての重松清ではない。

 これらの作品を教科書で学んだ人もいるだろうし、もちろんすでに刊行されている作品集などで読んだ人もいるだろう。
 しかし、この新潮文庫のために書かれた「あとがき」はこの文庫でしか読めないし、もしかしたらこの「あとがき」は掲載された短編たちと同様に結構心にズンとくる。
 というのも、この文庫の編集作業は、2020年春、すなわちコロナ禍が世界中に拡大した時に行われていたのだ。
 だから、この「あとがき」は2020年の春でしか書けなかった、貴重な一文といっていい。
 
 その中で重松さんは「教室で出会った」こと、それは友達であったり、ライバルであったり、寂しさであったり歓びであったりするが、それを大切にしてほしいと書いている。
 そして、「キツい時代の、しんどい世の中になってしまった。でも。お互いがんばりたいよね」と、エールをおくっている。

 コロナ時代であっても、コロナ時代だからこそ、重松清さんの物語は読む者の心に響く。
  
(2020/08/05 投稿)

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