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プレゼント 書評こぼれ話

  昨日の夜
  NHKニュースを見ていたら
  英文学者の外山滋比古さんの逝去
  報じられて
  びっくりしました。
  亡くなったのは7月30日だそうで
  96歳の大往生といっていいと思います。
  外山滋比古さんといえば
  大ベストセラーとなった
  『思考の整理学』が有名で
  私もこれは読んでいます。
  ほかにも何冊か
  外山滋比古さんの著作を読んでいて
  今日は
  追悼の意味で
  その中から一冊
  『知的生活習慣』を選びました。
  外山滋比古さんが教えてくれたことは
  一度の読書ではなかなか身につかないかもしれません。
  もっとちゃんと読みなさい。
  外山滋比古さんのそんな声が聞こえるようです。

  ご冥福をお祈りします。

  

sai.wingpen  こういう生活にあこがれていました                   

  『思考の整理術』で有名な外山滋比古さんは1923年生まれだから90歳を超えている。それでもまだ旺盛な執筆活動をされているのだから、頭がさがる。
 この本は人生を豊かにする「知的生活習慣」のあれこれを綴ってエッセイである。
 読んでいて教えられることが多い。
 外山さんは、「生活はもともと個性的なもので、ひとの真似はできない。こういうのがいいとすすめることは考えていない。ささやかな例として参考になれば」と謙虚である。
 けれど、実に参考になる。

 そもそも「知的生活習慣」とは体の生活習慣と対峙する、心の生活習慣のことだという。
 「よい知的生活習慣を身につければ精神的活力の源になって、人生を豊かにすることができる」というのだから、いいではないか。
 「生活を大事にする」という項に定年退職後の姿が「それまでの仕事がなくなると、なにもすることがない。(中略)それまで、仕事が生活であるから、仕事がなくなれば生活がなくなったも同然」と書かれている。
 なるほど。確かにそうで、仕事をしてきた男性はそれ以外の生活をしてこなかったせいで、定年後行く場をもたず、色々な場面で生活をきちんと維持してきた女性は年をとっても生き生きとしているのであろう。
 それを踏まえ、「知識と生活の手を結ばせることができれば、これまでの生き方と違った人生が可能になる」と、外山さんはいう。

 その方法として、「日記をつける」「計画を立てる」「図書館の利用」「辞書を読む」「仲間をつくる」といった項目で、特に第一章の中でまとめられている。
 外山さんは「予定表をつくる」ことを勧めている。日々だけでなく、月間もそうだ。
 「なんにもない日が続くのはおもしろくない。いかにも無為のような気がする」とは外山さんの弁だが、具体的に掲載されている日々の予定には昼寝であったりちょっとしたTVであったりもある。それすら今日やるべきことのひとつとしてあげておけば、目標に向かう感じがあっていい。

 高齢化社会になって、今まで以上の「知的生活習慣」が求められるに違いない。
  
(2016/05/06 投稿)

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