FC2ブログ
プレゼント 書評こぼれ話

  5月12日に
  「銭ゲバ」や「浮浪雲」といった作品で有名な
  漫画家ジョージ秋山さんが亡くなった時は
  え! と思いました。
  そして、
  7月2日に漫画家桑田二郎さんが亡くなった時は
  え! え! とびっくりしました。
  新聞の訃報記事は
  ジョージ秋山さんの方が大きな扱いでしたが
  私には桑田二郎さんの訃報の方が
  インパクトがありました。
  桑田二郎さんといえば
  なんといっても「エイトマン」。
  小学生の頃に
  テレビアニメで随分見ました。
  やはり子供の頃に親しんだ
  漫画やアニメの方が
  いつまでも記憶に残っています。
  桑田二郎さんの本は何かないかと
  図書館の蔵書を調べると
  ありました。
  それが『走れ! エイトマン』。
  しかも半生を綴った自叙伝です。
  今日はこの本を紹介します。

  ご冥福をお祈りします。

  じゃあ、読もう。  

  

sai.wingpen  さようなら エイトマン                   

 それは小さな死亡記事だった。
 けれど、この人が活躍していた時代を共にした人にとっては小さいとはいえない、死亡記事だったのではないだろうか。
 記事には「人気ヒーロー漫画「8マン」や「月光仮面」、「まぼろし探偵」などを手がけたことで知られる漫画家桑田二郎さんが、7月2日に亡くなった。85歳」とあって、「代表作の「8マン」は「エイトマン」としてテレビアニメ化」されたと記されていた。
 テレビアニメが放送されたのは1963年(昭和38年)で、テレビアニメの初期の頃。
 アニメの主題歌を歌ったのは克美しげるさん。
 「光る海 光る大空 光る大地/ゆこう 無限の 地平線」で始まるこの歌詞を書いたのは前田武彦さん。
 こうして、懐かしい人の名前や歌やアニメの映像などを思い浮かべるだけで、昭和のあの時代が蘇ってくる。
 それほどに桑田さんの漫画は記憶に残る作品だった。
 そんな絶頂期の65年に桑田さんは短銃と実弾を不法所持していた銃刀法違反の疑いで逮捕される。
 当時まだ子供だった私にもその事件のことを覚えている。

 そんな桑田さんが1998年にそれまでの半生を振り返って書いた自叙伝がこの作品である。
 タイトルに「エイトマン」が使われているのは、いかにこの漫画とアニメが印象的なネームだということだろう。
 1935年(昭和10年)大阪に生まれた桑田さんの子供時代はけっして裕福ではなかった。13歳の時に描いた漫画が単行本となり、15歳には雑誌連載をしたというから、その才能は確かなものだったのだろう。
 けれど、内面では自殺願望などあったというし、「月光仮面」のヒットなどで収入は増えていったが生活も荒れていく。
 そんな半生を描いた時、桑田さんはすでに還暦を過ぎていたはず。
 書きたくないこともたくさんあっただろうが、こうして残してくれたことで、桑田二郎という天才漫画家の苦悩を知ることができるのだ。
  
(2020/08/14 投稿)

    芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/4416-8b26921c