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プレゼント 書評こぼれ話

  今年1月から読み始めてきた
  高田郁さんの「みをつくし料理帖」全10巻も
  いよいよ8巻目
  『残月』を迎えました。
  ほぼ一ヶ月に一冊のペースで紹介してきましたが
  話もいよいよ佳境に入ったので
  今日から3日間
  最後の10巻まで続けて紹介しようと
  思います。
  終ってしまうのも
  もったいないような気分ですが
  最後まで読み切ってしまいたい気持ちもあって
  初めての試みの
  三日連続
  「みをつくし料理帖」に
  お付き合い下さい。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  食は、人の天なり                   

 高田郁さんの人気シリーズ「みをつくし料理帖」の8作め。
 この巻でも四つの料理とともに四つの短編が収められている。
 巻末付録「澪の料理帖」に掲載されている料理名は、「面影膳の中の「謎」」(「面影膳」というのは前作で主人公の澪を助けてきた名脇役又次が吉原の大火で命を落としたその初盆に捧げられた膳のこと)、「慰め海苔巻」、「麗し鼈甲(べっこう)珠」(またしても澪の敵である登龍楼からの挑戦に澪が生み出した卵料理)、そして「心ゆるす葛湯」である。

 「みをつくし料理帖」は全10巻であるから、いよいよこの巻から最後のクライマックスといっていい。
 それとともに、今までバラバラとほぐれていた絵が一つずつ定めの場所に収まっていく予感がこの巻といえる。
 例えば、澪の主人筋である「天満一兆庵」の跡取りで江戸で行方知れずとなっていた佐兵衛がついに姿を見せる。
 その母芳にも想い人が現れるなど、主人公澪にはまだまだ苦しい日々が続いているが、少しずつ明かりが見え始めている。
 澪と幼馴染で吉原の大夫となった野江もこの巻では町医者源斉の配慮で再会が実現する。しかし、まだ幼馴染の澪と野江ではなく、吉原の大夫と町の料理人として。この場面は泣きます。

 そして、おそらくこの後澪の人生を大きく左右するであろう言葉が源斉との間で交わされる。
 それが「食は、人の天なり」。
 「食はひとびとの命を繋ぐ最も大切なもの」という意味であるが、思い起こせばここまでも澪の作ってきた料理この「人の天」で あったのではないだろうか。
  
(2020/08/18 投稿)

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