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プレゼント 書評こぼれ話

  明日
  8月23日は
  二十四節気のひとつ、処暑
  「処」は収まるの意味で、
  つまりはこの頃になると
  暑さが収まるというところからきている。
  今年は暑さが収まるどころではない。
  梅雨明けして以降
  ずっと猛暑が続いていて
  最近は酷暑なんていったりしている。
  早く収まって欲しいもの。
  そんな暑さをしのぐ
  爽やかなエッセイ集を
  今日は紹介します。
  和田誠さんの『指からウロコ』。
  いい読書で
  少しは涼しくなりたい。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  和田誠さんは耳の人だったのかも                   

 2019年10月に亡くなったイラストレーターの和田誠さんは自宅ではほとんど喋らなかったそうだ。
 長電話する奥さんの平野レミさんへの注意も、言葉ではなく、和田さん得意の袋文字だったという。
 そんな和田さんだが、映画の名セリフを集めた『お楽しみはこれからだ』を始めとして、映画の話やさまざななエッセイを読むと、この人が無口などとは到底信じられないくらい、文章は饒舌なのには驚く。
 きっと和田誠という人は、耳の人で、自身の耳からはいってきた情報が文章となって溢れ出すのではないだろうか。

 「指からウロコ」はもちろん「目からウロコ」、正しくは「目から鱗が落ちる」で「何らかのきっかけで急に物事が分かるようになること」の意味だが、ここで指というのはイラストレーターという描くことを職業にしていることからだと思う。
 なかなか上手いタイトルだ。
 この本が出たのは2001年。この時点では和田さんはすでに映画監督も実践している(この本の中にも自作の映画についてのエッセイも収録されている)し、映画ファンとしても定評のある書き手だった。
 なので、仕事で出会った人の話や映画の話、さらには和田さんが大好きだというシナトラなどの音楽のことなど、いくつかのテーマに分かれてエッセイが編まれている。

 中でも和田さんの子供の頃や学生時代の話などを集めた章は興味深く読んだ。
 さらにベストエッセイを一つあげるとしたら、装丁の仕事に関連した「本の手ざわり」だ。
 和田さんの本に対する思い入れがとっても詰まったエッセイになっている。
  
(2020/08/22 投稿)

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