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プレゼント 書評こぼれ話

  コロナ禍の影響は
  テレビドラマの制作現場でも深刻で
  休止であったり放送延期が相次ぎました。
  この春期待されていたドラマも
  ここにきて
  ようやく放送され始めました。
  中でも注目が集まったのが
  堺雅人さん主演の「半沢直樹」。
  前シリーズが驚異的な視聴率だったので
  期待と興味が集まりましたが
  結果やはり強かった。
  やっぱり
  夢中になって見てしまいます。
  私は普通録画して見る派なんですが
  「半沢直樹」はリアル放送時間で
  見ています。
  今日と明日
  今回のドラマの原作となった2作を
  再録書評
  紹介します。
  まずは『半沢直樹 3 ロスジェネの逆襲』。
  著者はもちろん
  池井戸潤さん。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  爽快な読書                   

 「半沢直樹」がテレビで大ブレイクしたのが、2013年。
 もうそんなになるのかと思ってしまうが、それも当然でその後も池井戸潤原作のドラマが続々と放映されている。215年秋には直木賞を受賞した『下町ロケット』も放映される。
 池井戸潤の作品がドラマ化されるには理由があるはずだ。それはどんでん返しに次ぐどんでん返しの、エンターテインメントの面白さが連続ドラマにあっているからだろう。
 それを証明したのが、「半沢直樹」シリーズではないだろうか。
 ドラマの場合であれば、次はどうなると期待しても次週まで待たなければいけないが、原作であれば待つ必要はない。
 一気に読んでしまえる。実際この作品は一気に読んでしまった。
 とまらない面白さなのだ。

 この作品は2012年に単行本化されている。
 ドラマでブレイクして、その時にドラマ化されなかったこのシリーズ3作めまで読んだ人も多かったのではないだろうか。
 だから、放映終了後、多くの人がその続編の制作を願ったのだろう。
 ストーリーはシリーズ2巻めとなる『オレたち花のバブル組』の最後で子会社の証券会社へ出向となった半沢直樹の活躍を描いたもので、すでに刊行されているシリーズ4作めの『銀翼のイカロス』を読んだ人にはわかることだが、果たして半沢は銀行本店に戻ることができるだろうか。
 このあたりは読んでいない人のために書くことをひかえておこう。

 シリーズ2巻めまでのタイトルに「バブル」と表記されていたように、半沢直樹はバブル期の就職好景気に銀行に入行している。そして、この作品では、次の世代、バブルがはじけて就職氷河期に苦労して社会に出たロスト・ジェネレーション世代、つまりロスジェネ世代の若者たちがでてくる。
 世代論でいえば、いつだって先輩世代は後輩世代に文句をいい、後輩たちはなんとも悔しい思いをする、それの繰り返しになる。
 半沢直樹はそういう世代論を超えたところにいるから、下の世代にとっても支持されている。
 「全ての働く人は、自分を必要とされる場所にいて、そこで活躍するのが一番幸せなんだ」。
 半沢の言葉がいいではないか。
  
(2015/09/29 投稿)

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