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プレゼント 書評こぼれ話

  先週までに
  高田郁さんの人気シリーズ
  「みをつくし料理帖」全10巻の紹介を
  終りましたが、
  登場人物のその後を描いた特別巻が
  シリーズ完結後4年経った
  2018年に刊行されています。
  それが
  今日紹介する
  『花だより』。
  4年経ってその後が刊行されたなんて
  いかにこのシリーズの人気が高いか
  わかる気がします。
  ここには描かれていない
  絵の修業をしている太一少年のその後の活躍も
  ふきたち姉弟の将来も
  知りたいところですが
  もうこれ以上はないようですから
  勝手に楽しむしかありません。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  ファンにうれしい便りが届きました                   

 高田郁さんの人気シリーズ「みをつくし料理帖」の登場人物たちのその後を描いた特別巻。
 夢中になって読んだ物語ほどその中に出てきた登場人物たちが物語が終わったあとどんな風になったか気になることはよくあって、勝手に想像するのも楽しいが、作者自身によって描かれるのももちろん読者にとっては極上の愉しみといえる。

 全10巻の人気シリーズ「みをつくし料理帖」が終了したのが2014年。それから4年経っての刊行だっただが、「みをつくし」ファンはどんなにうれしかっただろう。
 色んな悲しみや苦労を乗り越え、まさに少女時代に占い師によってみたてられた「雲外蒼天」の運命を生きる主人公澪は友の野江を吉原から救い出し、夫となる町医者源斉とともに生まれ故郷の大坂に戻るという、ハッピーエンドであったが、それから先も幸せは続いているのか。
 たまには手紙ぐらい寄こせよな、と読者だった思うし、まして江戸での澪の暮らしを支えて「つる家」の主人種市もそうだろう。
 表題作の「花だより」は、澪に逢いたい思いが高じて、大坂へ向かう種市の姿を描く。
 続く、「涼風あり」は、澪のかつての想い人小野寺数馬と妻乙緒の姿を描いて、収録された四つの作品の中では一番良かった。
シリーズではほとんど登場しなかった乙緒であるが、澪や野江とはちがった印象の女性ながら、いい面が出たキャラクターである。
三作めは、自身の生家の主人となった野江の婿取りの話、「秋燕」。ここでシリーズの中でも描かれなかった野江と又次のふれあいが胸をうつ。
 そして、最後は澪と源斉のその後を描く「月の船を漕ぐ」。相変わらず澪の苦労は絶えないが、元気にやっていて、ファンにはうれしい便りであった。

 この特別巻にも、巻末に「澪の料理帖」が付いているのでご安心を。
  
(2020/08/29 投稿)

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