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プレゼント 書評こぼれ話

  来週19日は
  正岡子規の忌日、子規忌

    叱られし思ひ出もある子規忌かな       高浜 虚子

  そこで
  今日は正岡子規の名句で遊ぶ本を
  紹介します。
  夏井いつきさんの
  『子規を「ギャ句」”る』。
  「ギャ句“」とはどんなものかは
  書評にも書いています。
  遊びながら
  正岡子規の句を楽しむ。
  それもまた新しい試みです。
  そこで上の高浜虚子の句を「ギャ句“」てみましょう。

    叱られしギャ句“もある子規忌かな     おそまつ

  じゃあ、読もう。 

  

sai.wingpen  笑いながら子規を読む                   

 まず初めに書いておくと、「ギャ句“」というのは、「名句の一部を変えて、意味や場面の転換を味わい笑う言葉遊び」ということで、「ギャグ」と読む。
 自称「ギャ句“協会会長」の夏井いつきさんがこの本の著者、といっても、正岡子規の俳句から募った「ギャ句”」を、子規の名句とそれらを並べてできている。
 それに夏井協会会長がいつもの辛口評を載せている。

 実際にどんな作品か、子規でもっとも有名なこの句「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」で見てみよう。
 「牡蠣くへば金がなくなる法善寺」(トポル)、「蟹くへば金がなくなり道頓堀」(有田みかん) というようになる。ちなみに( )内が「ギャ句“」を作った作者名。
 名句を遊びにしてふざけてると思う人もあるだろうが、俳句修行にも効果があるというのが、夏井協会会長の御説。
 すなわち、「①名句を読む。②名句を覚える。③韻の働きが体に叩き込まれる。④語彙が増え。言葉に対する感覚が鋭敏になる。」そうだ。

 実際子規の俳句は判っている限りでも2万を越すそうだ。
 手元の岩波文庫の『子規句集』でも2千余りが収録されていて、「柿くへば」のような有名な句以外を知るには、こういう遊びもあっていいのかもしれない。
 この本でも「蒲公英やローンテニスの線の外」のように野球だけでなく、新しいもの好きの子規らしい句を見つけた時には、ちょっと感動した。
 この句の「ギャ句“」は「担保なくローン限度の枠の外」(桜井教人)も、なかなか迷句だ。
  
(2020/09/12 投稿)

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