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プレゼント 書評こぼれ話

  今日も
  先週に続いて
  石川えりこさんの絵本の紹介です。
  『かんけり』という作品。
  先日毎月1回集まっている読書会で
  石川えりこさんの絵本のことを
  話したら、
  「長谷川集平さんの絵の感じに似てますね」といわれた
  メンバーがいました。
  さすがに読書会のメンバーです。
  確かに感じは似ていて
  不思議なことに
  石川えりこさんと長谷川集平さんは
  二人とも
  1955年生まれ。
  なんか同時代ですよね、
  実は私もですが。
  つまりは「かんけり」世代。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  明日へ蹴り出せ!                   

 「かんけり」という遊びを知っていますか。
 空き缶を使ってする遊びですから、子供たちには危ないという人もいるかもしれませんし、漫画「ドラえもん」に出て来るような空き地ほどのスペースも必要ですから、なかなか現代の子供たちにはなじまないかもしれません。
 では、「かんけり」がどんな遊び(だった)か、この絵本の文から説明しましょう。
 絵本では全文ひらがな表記ですが、ここでは漢字まじりで書いておきます。
 「鬼が30数える間に、みんないそいで隠れます。鬼は隠れた人をみつけると、名前を呼びながら缶を踏みます。まだつかまっていない人は、鬼より前に缶を蹴り、みんなを助けます」
 かくれんぼ遊びの変形のような遊びです。

 昭和30年代の頃はよく「かんけり」をしたものです。
 おもちゃなんかあまり買ってもらえなかったですから、空き缶を使ったり新聞紙を使ったりして遊んだものです。
 そのことでいじけることはなかった。だって、みんなそんな暮らしぶりでしたから。
 この絵本の作者石川えりこさんは1955年生まれですから、そんな時代に大きくなった世代です。
 でも、この絵本はただ懐かしい遊びを描いたものではありません。

 主人公のちえちゃんは少し引っ込み思案の大人しい女の子。
 かんけりでも缶を蹴るのが怖くて、まだ誰も助けたことがありません。
 この日は違います。ちえちゃんは最後まで鬼に見つかっていません。つかまったみんなを助けられるのは、ちえちゃんだけ。
 最後に駆け出すちえちゃんのかっこいい顔を見ていると、すっきりすることでしょう。
 まるで、明日への架け橋のような「かんけり」です。
  
(2020/09/13 投稿)

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