FC2ブログ
プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  2作受賞となった第163回芥川賞
  もう一つの受賞作、
  高山羽根子さんの『首里の馬』を
  紹介します。
  今回の2作の受賞作は
  まったく描く世界は違いましたが
  どちらも水準が高く
  2作とも読書の愉しみを
  味わらせてくれました。
  ところで
  高山羽根子さんが勉強した根本昌夫先生の教室で
  あの『おらおらでひとりいぐも』で
  芥川賞を受賞した若竹千佐子さんと
  一緒だったとか。
  すごいな根本昌夫先生は。

  じゃあ、読もう。
  
  

sai.wingpen  私も一読して、〇をつけました                   

 第163回芥川賞受賞作。(2020年)
 芥川賞と直木賞の違いとは何か。随分と言われ続けている問題だが、明確な答えはない。あるとすれば、発表誌の違いとなるのかもしれない。
 沖縄の古びた民俗資料館で資料整理を手伝いながら、世界のどこかの場所で日本語が堪能な異国の人たちとオンラインでクイズを出す仕事をしている女性が主人公の、この受賞作はまるで近未来を描いたSF小説のような感じすらする。(もっともこの程度の世界はすでにリアルな現状で、近未来ともいえないのかもしれないが)
 発表誌は文芸誌の「新潮」であるから、やはり芥川賞にふさわしい作品なのだろうと納得するし、そういうことと関係なく、いい作品だった。

 選評を読んでも、「ずば抜けて面白い」と松浦寿輝委員がのっけから書いているし、川上弘美委員も「静かな絶望と、その絶望に浸るまいという意志に、感じ入りました。一読、すぐに〇をつけました」と、大絶賛である。
 主人公の家の庭に台風とともに迷い込んできた一頭の馬。「宮古馬」という小ぶりの馬だとはいえ、馬は馬。目立つはず。主人公はその馬を手なずけ、その馬を介して世界につながろうとする。
 ここで提示されているのは、オンラインより先の、世界とのつながり方の提示ではないか。
 こういう大きな世界観を描いたとすれば、高山羽根子という作家も面白い開花がみられるのではないだろうか。
  
(2020/09/16 投稿)

    芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/4448-eda02caa