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プレゼント 書評こぼれ話

  9月12日の
  朝日新聞「天声人語」
  アガサ・クリスティの話が載った。
  何故、この日にアガサ・クリスティーなのか
  どうも謎であったが
  彼女が1890年9月15日に生まれているからだろうか。
  その記事に書かれていたが
  クリスティーが作家デビューして今年で100年。
  その作品は
  「いまも色あせない」とある。
  今日は
  アガサ・クリスティーの『葬儀を終えて』を
  紹介します。
  いつものように
  霜月蒼さんの『アガサ・クリスティー完全攻略』によれば
  ★★★★★
  最高得点です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  犯人は鏡のなか?                   

 アガサ・クリスティーの名探偵ポアロシリーズの一冊。
 1953年に発表され、中期の傑作と称賛されている作品だけあって、間違いなく面白い。さらに、うまく仕掛けれていて、読者は犯人を見つけることはまずできないだろう。

 事件の発端はタイトルが示す通り、ある富豪の「葬儀を終えて」、彼の遺産を相続するであろう人達が集まった席で起こる。
 集まっていたのは亡くなった富豪の弟の嫁、それと妹、さらには甥、姪、その配偶者。
 遺産の分配の内容が公表されたあと、妹が発した一言で、その場が凍り付く。
 「だって、リチャード(亡くなった富豪の名)は殺されたんでしょう?」
 そして、その妹が翌日惨殺死体で発見される。
 富豪は本当に殺されたのか、妹は何故殺されたのか。

 この作品が面白いのは「ここにいるほとんどすべてが、確実性こそ少ないが、事情と場合によっては殺人者たり得る素質を持った人間ばかり」なのだ。
 だから、物語の途中ではあの名作『オリエント急行の殺人』の仕掛けを踏襲しているのかと勘繰ったりしたが、もちろんそんな安易な手は使っていない。
 しかも、この作品のすごさは犯人が判明したあと、振り返ってみれば、物語のはじめ、第2章までにその伏線が仕掛けられている。
 もっともそれは結果がわかった時にわかる仕掛けだから、いくら注意深く読んでもわからないだろう。

 まさに脱帽の、一級のミステリである。
  
(2020/09/17 投稿)

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