FC2ブログ
プレゼント 書評こぼれ話

  ドラマ「半沢直樹」
  いよいよ明日最終回を迎える。
  ドラマの中で堺雅人さん演じる半沢直樹が
  しばしば口にするのが「バンカー」という言葉。
  かつて「最後のバンカー」といわれた
  元住友銀行頭取の西川善文さんが
  9月11日に亡くなった。
  今日はその追悼の意味で
  西川善文さんが書かれた
  『ザ・ラストバンカー 西川善文回顧録』を
  紹介します。
  西川善文さんは
  流通大手だったダイエーの破綻の際にも関わっていて
  この本でもダイエー創業者中内功氏とも
  内密に面談を重ねていたことが書かれていたりします。
  まさに
  日本経済の歴史を見る思いでした。

  ご冥福をお祈りします。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  かつて「最後のバンカー」と呼ばれた男がいた                   

 スーパーで働く人はスーパーマンという笑いを誘う喩えもあるが、銀行員のことをバンカーと呼ぶ時は仕事に対する誇りのようなものがあったような気がする。
 かつて「ラストバンカー」と呼ばれた元住友銀行頭取で、その後は初代の日本郵政の社長となった西川善文氏が9月11日に亡くなった。82歳だった。
 亡くなる9年前の2011年秋に刊行されたのが、副題にあるように西川氏の「回顧録」で、バンカーとして生きたその日々が綴られている。
 西川氏は銀行員として支店営業に携わったのはわずか4年だという。つまりそのほとんどは、戦後の日本経済史に記録される安宅産業の破綻処理、イトマン事件の処理、そしてバブル崩壊後の不良債権処理だった。
 その間にかつては花形であった銀行員も厳しい現実に直面し、潰れることはないといわれた金融機関がいくつも消えていく。
そして、合併統合を繰り返し、今では記憶となった銀行名も多い。

 西川氏はこの本の中で「バンカーの責務」をこう記している。
 「健全な経営をすることによって、お客様から預かったお金をきちんと運用し、内外の経済発展に寄与すると同時に、銀行で働く人々の待遇をできるだけ改善し、その士気を高めて競争力を上げていくこと」だと。
 まるで今人気の銀行員が主人公のドラマの中の台詞のようだ。
 西川氏が関わった仕事のことが書かれているが、もちろん書かれなかったこともたくさんあるだろう。
 それこそ墓場まで持っていくような話の数々があったにちがいない。
 いつか誰かが歴史の表舞台に出すことがあったとしても、この西川氏の「回顧録」の意義は大きい。
  
(2020/09/26 投稿)

    芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/4461-12cc2535