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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  夏井いつきさんの
  『夏井いつきの日々是「肯」日』という
  俳句+エッセイの本を
  紹介します。
  「日々是「肯」日」は
  もちろん「日日是好日」の
  もじり。
  さすが夏井いつきさん、
  うまい字をあてたものです。
  この本では夏井いつきさん自身が
  夏井いつきを語っている文章も多く、
  「夏井」という性は最初に結婚した時のものだと
  今回初めて知りました。
  名前は本名「伊月」をひらがな表記したもの。
  祖父が名付け親だとか。
  いい名前です。

  じゃあ、読もう。  

  

sai.wingpen  喜びの見つけ方教えます                   

 この本の表紙にも使われている、一枚の写真がある。
 普段使いではもっと汚れて雑になっているだろうが、写真ではきれいに片付いている台所。でも、そこで料理をしたりする人の息づかいが聞こえてきそうな写真。
 その写真に付けられた夏井いつきさんの俳句、「野菊さんへ春の紙飛行機とどけ」。
 一読して意味がわからないその句をわかるには、そのあとにある文章の手助けが必要だ。
 そこには、夏井さんの句会仲間の「野菊さん」というおばあさんが、年をとってきて句会を引退しようと考えていることが記されていて、そんな「野菊さん」に夏井さんはリビングや台所にも俳句のタネがあるし、「俳句は逃げないよ」と、教えてあげたいと文章はつづく。
 それが、先の俳句になって、その俳句と写真がこの文章でつながっている。
 この本は、このように俳句と写真と文章で構成されていて、夏井さんも「はじめに」で、「三つを一体の作品として味わっていただいたら幸せ」と書いている。

 この本が出たのがすでにコロナ禍で世の中が沈んでいた2020年5月。
 夏井さんの文章がいつ書かれたものかわからないが、「はじめに」の中でこんな文章を見つけた。
 「心が内へ内へ向き始めると、(中略)心が、息できなくなってしまうのです。が、そんな生きづらい日々の中にも、小さな喜びがある。俳句は、その見つけ方を教えてくれます」。
 夏井さんの俳句を読んで、夏井さんがどんな喜びの見つけ方をされているか。考えてみるのも、この本の愉しみの一つではないでしょうか。
  
(2020/09/30 投稿)

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