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プレゼント 書評こぼれ話

  先日公表された
  文化庁の2019年度の「国語に関する世論調査」で
  普段の生活で接している言葉から
  「今の国語は乱れていないと思う」と回答した人の割合が30.2%と
  初めて3割を超えたことが分かったそうです。
  新聞等によれば
  SNSの普及等で
  使われる言葉の多様化が
  表現に対する寛容さにもつながったと推測されるという。
  でも、乱れていると思う人はやっぱり6割いるということを
  忘れてはいけません。
  やっぱり美しい日本語を
  大事にしたいと思います。
  今日は
  坪内稔典さんの『俳句いまむかし』という本を
  紹介します。
  俳句から、坪内稔典さんの文章から
  きれいな日本語をさがしてみて下さい。

  じゃあ、読もう。

  


sai.wingpen  きれいな日本語を大切にしたい                   

 この本は毎日新聞に2010年5月から連載されている「季語刻々」から400句をセレクトして編まれている。
 新聞に短詩はよく似合う。
 その嚆矢となったのは、朝日新聞に掲載された大岡信氏の「折々のうた」だろう。
 読売新聞には俳人の長谷川櫂氏が「四季」という詩歌コラムを連載している。
 朝の忙しい時間であってもスッと読めるのが、短詩のいいところだろう。
 坪内稔典氏は「季語刻々」の場合、「一つの季語について、今と昔の句を挙げ、感想を書くというスタイル」で、二つの俳句を選ぶのだから、かなりきつい作業といえる。

 例えば、「赤蜻蛉」という秋の季語で並んでいるのが、この2つ。
 「赤とんぼ空はひろいね困ったね」(香川昭子)「生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉」(夏目漱石)。
 もちろん、前者が「いま」の句で、後者が「むかし」の句。
 これにそれぞれ坪内氏の感想がつく。
 俳句もいいが、なんといっても坪内氏の文章がいい。
 毎朝餡パンを食べるという坪内氏の軽妙な文章は朝にはぴったりである。
 いやなことがあった日でも、坪内氏の文章を読めば、すっきり気分が変えられるような気がする。

 軽妙なだけでなく、坪内氏の言葉のセンスもさすが、「たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」と不思議な語感の句を詠んだ人だけあって、文章に出て来る言葉もいい。
 「ひともしごろ」なんていう言葉も初めて知った。
 「広辞苑」によれば、漢字にして「火点し頃」、つまり「夕暮れ頃」という言葉らしい。
 きれいな日本語は大切にしたい。
  
(2020/10/01 投稿)

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