FC2ブログ
プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介する
  志賀直哉の『流行感冒』は
  10月20日の朝日新聞天声人語で紹介されていた
  短篇小説で
  その中でも書かれていますが
  歴史学者磯田道史さんの本に書かれていたそうです。
  短篇なので
  単独ではでていなくて
  私は岩波文庫の『小僧の神様 他十篇』で
  読みました。
  多分いろんな志賀直哉の本に収録されているでしょうから
  探してみて下さい。
  ちなみに感冒にかかった志賀直哉ですが
  一日苦しんで
  翌日には回復に向かったそうです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  コロナ禍で読んでみたい短篇                   

 「小説の神様」と呼ばれた志賀直哉が1919年(大正8年)に発表した、文庫本にして30ページほどの作品である。
 タイトルにある「流行感冒」とは1918年に猛威をふるったスペイン風邪を指しているようで、この作品を収めた短編集のあとがきで「この小説の佐枝子という娘の前後二児を病気でとられた私はこの子供のために病的に病気を恐れていた」と綴っているが、神経質に感冒を嫌う姿がコロナ禍で右往左往する現代人と重なり、注目を集めている短篇である。

 主人公の「私」は感冒にかかることを恐れて、久しぶりに町にやってきた芝居見物に行くことを家族だけでなく使用人にも申し付ける。
 ところが、一人「石」という名の使用人がこっそりと芝居を見にいったことが耳に入って「私」を激怒させる。そして、「私」は「石」を里に帰そうと決めるが、妻の取り成しがあって一旦それは取りやめとなる。
 そうこうしているうちに「私」が感冒にかかってしまう。
 「四十度近い熱」「腰や足が無闇とだるく」、妻や使用人まで伝染してしまう。
 ところが、先の「石」だけはかからずに皆の世話を何かとみることになる。

 この短編は感染病のことを綴ったというより、「石」という女性の人間としての朴訥な姿を描いた作品といえる。
 最後には「石が仕合せな女になる事」を願うほどに。
  
(2020/10/24 投稿)

    芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/4491-ff2976c4