FC2ブログ
プレゼント 書評こぼれ話

  今日10月27日から
  読書週間が始まります。(~11月9日)

   20180810_102619_convert_20201025084532.jpg

  今年の標語は

   ラストページまで駆け抜けて

  ポスターのイラストを描いた
  なかいかおりさんは
  受賞の言葉で
  「思うように旅ができない世の中だが、
  本は、未知なる場所へ連れて行ってくれる、
  いちばん身近な移動手段かもしれません」と
  綴っています。
  コロナの時代の読書週間、
  どんな本を読みますか。
  今日は
  読書週間の最初なので
  長田弘さんの詩集
  『幸いなるかな本を読む人』を
  再録書評で紹介します。
  なんて
  素敵なタイトルでしょう。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  秋になると本がおいしくなります                   

 本好きにはたまらない素敵なタイトルの、書名というのでもなく題名というのでもない、詩集a collection of poemsである。
 
 ここには、詩人長田弘が書いた、二十五冊の本に誘(いざな)われた二十五篇の詩が収められている。それは書評でも、感想でもない。どこまでいっても独立した詩なのだ。それは季節のありようにふれること、人の思いに揺さぶられること、事物の確たることに導かれること、と同じ、詩の成り立ちである。
 詩poemとはなにか。それは詩人の心の表象だし、我々の心を代理するものだ。

 詩人poetは書く。「わたしが本について、ではなく、わたしが本によって語られているという、どこまでも透きとおってゆくような感覚だった」(109頁「あとがき」)と。

 ここには本たちが背景、あるいは空気のようにといいかえたほうがいいような、のようにあるだけだ。
 この詩集は、詩の背景となった本たちの名前が註として記載されているが、まずは二十五篇の詩を味わってみることをお勧めしたい。そのうえで、詩人がどんな書物でこれらの言葉を紡いでいったのかを、もう一度、味わう。深く味わう。
 このように書いてみると、詩とは、ごく自然に繰り返している呼吸のように思えてくる。

 詩人poetは書く。「読書とは正解をもとめることとはちがうと思う。わたしはこう読んだというよりほかないのが、読書という自由だ」(108頁「あとがき」)と。

 言葉wordsを縦糸に、イメージimageを横糸にして織られた自由という刺繍。一冊の本が私たちにくれる、何にも囚われることのない自由。この詩集はそういう読書の本来の在り方を再認識させてくれる。

 読書の秋にふさわしいタイトルの、詩集a collection of poemsである。
  
(2008/11/01投稿)

    芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/4492-4c265e03