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プレゼント 書評こぼれ話

  今日はハロウィン
  私が持っている「俳句歳時記 第五版」には
  季語として載っていませんが
  かつてNHK俳句で取り上げられてことが
  あったようです。

    ハロウイン犬も仮面を被りをり      西山 三千代

  そういえば
  俳優の渥美清さんのお顔は
  どこかしらかぼちゃに似ていたかも。
  今日は
  滝口悠生さん選による
  『いま、幸せかい? 「寅さん」からの言葉』を
  紹介します。
  こんなにいい本だと思わなくて
  読んでから
  購入しました。
  読書人もつらいよ、です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  寅さんにいつでも会える                   

 2019年12月に封切られた映画「男はつらいよ」の50作目となる「お帰り寅さん」は、寅さんを演じた渥美清さんが亡くなって20年以上が経っての制作上映ということで、映画界だけでなく多くのメディアが注目した。
 この新書も公開を記念して企画されたもので、「男はつらいよ」シリーズの「名場面集」である。
 寅さんの名言集はこれまでにも多く出版されているが、この新書がその他と大きく違うのは、「やりとりの妙を味わえる「場面」を中心に選」ばれている点だろう。
 選にあたった滝口悠生さんは『死んでいない者』という作品で第154回芥川賞を受賞した作家だけあって、映像だけでなく脚本を読むことで、文字としての面白さを掬い取ったといっていい。
 例えば、シリーズ15作めの「寅次郎相合い傘」に、マドンナ役のリリーが寅さんと結婚してもいいとポツンと言う印象的な場面がある。
 あの場面では妹さくら、リリー、そして寅さんのやり取りを抑えないと感動が伝わってこない。
 まさに「名場面」を文字化したといえる。

 それと、寅さんの甥満男との関係をきちんと書いているのも、この新書の特長といっていい。
 妹さくらの息子満男役が吉岡秀隆さんに替わったのは第27作からだそうだが、その後どんどん寅さんを凌駕することになっていく。
 この本ではわざわざ満男との「名場面」の章があるぐらいで、改めて「男はつらいよ」シリーズを見直したし、第50作が満男を主役にした意味も理解できる。

 数多くある「男はつらいよ」関連本だが、この新書は出色の一冊といえる。
  
(2020/10/31 投稿)

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