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プレゼント 書評こぼれ話

  この9月に出たばかりの
  池井戸潤さんの「半沢直樹」シリーズの最新刊
  『アルルカンと道化師』を
  今日は紹介します。
  これは書下ろしですが
  出版社は講談社
  そういえば、講談社文庫
  「半沢直樹」シリーズが全巻そろうようになっていて
  講談社の営業がんばったんだと
  推測しています。
  それもこれも
  TBSドラマの影響が大きいのでしょうね。
  『オレたちバブル入行組』とか
  『銀翼のイカロス』とかより
  ずばり『半沢直樹』の方が
  わかりやすいですもの。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  銀行も様がわりしてきたので、少し前を描いたのかも                   

 2020年のテレビ界で貫禄の違いを見せつけたドラマ「半沢直樹」に夢中になった人も多いだろうが、私もその一人だが、これは池井戸潤氏による6年ぶりの「半沢直樹」シリーズで、テレビのドラマとは関係していない。
 ドラマで半沢直樹にはまった人にはやや違和感があるかもしれない。
 何しろあの仇敵大和田が登場しないのだから。
 これは、半沢直樹がまだ東京中央銀行の大阪西支店の融資課長時代の話で、もっとわかりやすくいえば、あの中野渡氏が頭取になる前の話になっている。

 大和田は登場しないが、いつものように半沢を窮地に追いやろうとする銀行員は登場する。
 業務統括部長の宝田という男である。
 宝田が強引に進めようとしている買収計画に疑問を持った半沢の活躍を描いているが、物語の背景に二人の画家の宿命のような関係がある。
 二人の画家の関係を解いて見え始めてくる宝田の悪だくみ。
 いつものように半沢の小気味いい活躍がそれを暴いていく。

 半沢直樹の流儀が何度か語られる。
 「基本は性善説。しかし、降りかかる火の粉は徹底的に振り払う」、あるいは「基本は性善説。だがーやられたら倍返しだ」。

 「半沢直樹」シリーズに多くの人が喝采をおくるのは、誰もが半沢直樹になれないからだ。
 「倍返し」したいけれど、そんなことしたら組織からはみ出してしまうと誰もが思う。だから、せめて小説やドラマで溜飲を下げたい。
 といっても、働き方も数年前とはかなり違ってきていて、だから、時計の針を少し戻したともいえる新作だろう。
  
(2020/11/05 投稿)

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