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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は二十四節気の一つ、
  立冬
  「歳時記」も今日から「冬の部」へ
  切り替えです。

    灯を消して匂う本棚冬に入る     渋川 京子

  「冬の入る」は「立冬」の傍題です。
  今日は
  武田徹さんの
  『現代日本を読む -ノンフィクションの名作・問題作』を
  紹介します。
  この本では
  私の好きな沢木耕太郎さんの作品が2篇
  出てきます。
  『テロルの決算』と『一瞬の夏』。
  また読みたい
  初期の名作です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  どんなノンフィクションの名作がはいっているか                   

 「芥川賞直木賞」は文学の世界における新人賞ではあるが、受賞作が発表されるたびに色々言われながらも、やはり文学の活性化という功績はあったと思う。
 同様に、昭和45年(1970年)に始まった「大宅壮一ノンフィクション賞」もまた賞制定の説明に「ノンフィクション分野における”芥川賞・直木賞“を目指す」と述べられていたそうで、ノンフィクションの活性化という点では十分にその意義はあったのではないか。
 この本はノンフィクションの名作・問題作から「現代日本を読む」、というよりも「ノンフィクションが抱えている問題を読む」という方がより近いと思うが、という視点でまとめられていて、やはり「大宅壮一ノンフィクション賞」を受賞した作品を扱った第5章あたりまでが興味深い。

 そもそもノンフィクションとは何かということであるが、フィクションと対峙してあるのは事実でそれでも新聞等のジャーナリズムのものとは違うことから、事実を描きながらも「物語的な文章」で書かれたものがノンフィクションで、「事実的な文章」で書かれたものがジャーナリズムのものというのがわかりやすい。
 そこで、先の芥川賞の候補になりつつ「盗用」疑惑で問題となった北条裕子の『美しい顔』や自らベトナム戦線に出向いて書かれた開高健の『輝ける闇』といった文学作品も、この中では考察の対象となっている。

 ノンフィクションは今やさまざまなジャンルを網羅する表現になっている。
 そこから新しい書き手、新しい視点をもった作品が生まれてくるのを楽しみにしている。
  
(2020/11/07 投稿)

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