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プレゼント 書評こぼれ話

  今年は三島由紀夫
  1970年11月25日に市ヶ谷駐屯地で
  自決してから
  50年になります。
  三島由紀夫の忌日は
  憂国忌とか三島忌と呼ばれ
  季語として載せている歳時記もあるようです。

    三島忌や書棚の奥の古日記     長田 一臣

  そこで
  今日から3日間
  再録書評も含めて
  三島由紀夫の作品を紹介したいと思います。
  まず、今日は
  三島由紀夫の代表作『金閣寺』。
  これは2010年に
  朝日新聞が応募していた
  重松清さんの「百年読書会」の課題図書の
  一冊として読んだものです。
  冒頭の俳句は
  私が詠んだもの。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  天才が遺したもの                   

 金閣や ますぐのびたる 天の河

 この作品は、当時(昭和25年)日本中を驚愕させた実際の国宝金閣寺の放火事件をモデルとしている。
 事件からわずか五年余りの期間でこれほどに完成度の高い文学作品として発表した三島の、並々ならない筆力と才能に感服する。
 これは時代におもねる興味本位の物語ではない。
 事件はあくまでも背景である。
 
 三島が描こうとしたのは主人公の心の奥底にある青春の苦悩であり、成長への葛藤である。そして、美と認識についての根源的な問いかけである。
 久々に再読したが、こういう作品を読むと、物語があるだけの現代の作品の薄っぺらさを痛感せずにはいられない。
 文学を取り巻く事情だけでなく、この作品を書いた時まだ31歳だった三島の天才を称賛すべきなのかもしれないが、私たちは何か重要なものを失ってきたような気がする。
 似非(えせ)の輝きではなく、主人公の心までも支配した金閣寺の煌きのような、現代の物語が読みたくなる。
  (2010/02/26 投稿)

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