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プレゼント 書評こぼれ話

  3日続けてのアガサ・クリスティーになります。
  しかも、今日はクリスマス・イブなので
  タイトルも
  『クリスマス・プディングの冒険』。
  これは6つの作品を収めた短編集で
  5篇がポアロ物で
  残りがミス・マープル物という
  豪華さ。
  クリスマスらしい贅沢さです。
  いつもの霜月蒼さんの
  『アガサ・クリスティー完全攻略』でも
  高評価の★★★★です。
  役者がそろえば
  言うことなしですものね。
  サンタが届けてくれた
  アガサ・クリスティーからの贈り物の
  一冊です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  アガサからのクリスマスプレゼント                   

 1960年に刊行されたアガサ・クリスティーの短編集。
 この頃「クリスマスにクリスティーを」というキャッチコピーがあったほどで、彼女の新刊は毎年11月上旬に刊行されていたそうで、当時の愛読者はどんなに楽しみにしていたことだろう。
 中編3本短篇3本の冒頭には、アガサの素敵なクリスマスのメッセージがついていて、この文章を読むだけでもうれしくなる。
 しかも、6つの作品中、5篇がポアロ物で1篇がミス・マープル物なのだから、どちらのファンにもこたえられない。

 6つの作品は表題作である「クリスマス・プディングの冒険」「スペイン櫃の秘密」「負け犬」「二十四羽の黒つぐみ」「夢」(ここまでがポアロ物)、そしていつものようにミス・マープルの推理が冴えわたる「グリーンショウ氏の阿房宮」である。
 アガサの作品は事件が解決したあとのひとくだりが素敵なことが多いが、「グリーンショウ氏の阿房宮」もそんな一篇といえる。

 この中からベストを選べと言われたら、私なら「夢」を選ぶだろう。
 ある日、ポアロに届いた「相談したい」という一通の手紙。差出人と会ったポアロに、「いつも決まった時刻に拳銃自殺をする夢を見る」という相談だった。
 そして、その夢通りに差出人は死んでしまう。
 これは夢通りの自殺なのか。
 ポアロの推理が冴えわたる事件だ。

 「老年になった今でもなお、すばらしかったクリスマスの思い出が残っている」というアガサならではの、クリスマスプレゼントだ。
  
(2020/12/24 投稿)

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