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プレゼント 書評こぼれ話

  今日は
  斎藤美奈子さんの『中古典のすすめ』という
  本を紹介します。
  斎藤美奈子さんといえば
  1994年に『妊娠小説』という文芸評論で
  颯爽とデビューし、
  今や文芸評論ではトップランナーです。
  しかも、私とほぼ同世代ということもあって
  同じようなベストセラー群で
  成長してきたといえます。
  なので
  この本の目次を見ただけで
  読む前からワクワクでした。
  もちろん、面白かったですよ。
  できたら、斎藤美奈子さんご自身の
  『妊娠小説』もすすめて欲しかったなぁ。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  青春期の本もすでに中古典・・・か                   

 本のタイトルにある「中古典」というのは、著者の斎藤美奈子さんの造語で「古典未満の中途半端に古いベストセラー」のことで、夏目漱石だとか森鴎外といった明治の文学はもう立派に古典だし、戦後の吉行淳之介とか安岡章太郎といった「第三の新人」世代も入っていない。
 年代でいえば、1960年代から90年代半ばにかけてのベストセラーを現在の時点から読み直すということだ。
 斎藤美奈子さんは1956年生まれだから、まさにこれらの本とともに成長したといえる。(私もそうだ)

 年代別に紹介されている本の数を並べていこう。(括弧内は私が読んだ本の数)
 まず1960年代、15冊(7)。70年代、15冊(5)。80年代、15冊(6)。90年代、3冊(2)。
 次にどんな本が挙げられているか、代表的な作品を書いておくと、まず60年代は柴田翔の『されどわれらが日々―』や庄司薫の『赤頭巾ちゃん気をつけて』。70年代は高野悦子の『二十歳の原点』、小松左京の『日本沈没』、80年代は山口百恵の『蒼い時』や黒柳徹子の『窓ぎわのトットちゃん』、ここには村上春樹の『ノルウェイの森』や吉本ばななの『キッチン』も入っている。そして、90年代は司馬遼太郎の『この国のかたち』など。
 これらの作品名を見つけると、食指が動くのはこの世代としては仕方がない。
 しかも、読み直しているのが、辛口の批評家斎藤さんとあっては、読まずにいられない。

 中でも、80年代の渡辺淳一の『ひとひらの雪』の一文だけは外せない。
 斎藤さんにとって、渡辺淳一は「失笑作家」と冒頭から書かれている。もちろん、この作品の名作度使える度ともに最低だ。
  
(2021/02/16 投稿)

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