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プレゼント 書評こぼれ話

  今年2冊めの
  アガサ・クリスティー本は
  ミス・マープルもので
  『カリブ海の秘密』。
  この時期の
  ミス・マープルものは
  どれも評価が高く
  いつもの霜月蒼さんの
  『アガサ・クリスティー完全攻略』では
  この作品も★★★★★の満点。
  ミス・マープルものは
  彼女が高齢ということもあって
  脇役がいつもいい味を
  出しています。
  ちなみに
  今回の事件では
  私は犯人を見つけられなかったです。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  ウワサを信じちゃいけないよ                   

 アガサ・クリスティーが1964年に発表した「ミス・マープル」ものの一作。
 この時、アガサは74歳ながら、執筆力は旺盛で年齢による衰えなど微塵も感じない。
 主人公であるミス・マープルは78歳あたりの設定だから、自分もミス・マープルに負けないわぐらいの気概があったかもしれない。
とはいえ、ミス・マープルがお年なのは否めないことで、この作品では前の冬に患った肺炎の転地療養のためにカリブ海の風光明媚な島に長期滞在している設定になっている。
 彼女が泊まっているホテルで一人の退役少佐が亡くなる。最初は病気によるものと思われていたが、ミス・マープルは合点がいかない。
 調べていくと、やはり殺人。
 ミス・マープルの行く先に死体あり!
 もっとも、事件がなければ、彼女の活躍も読者の楽しみもないのだが。

 今回彼女の推理を助けるのが、彼女以上に高齢の金持ちの老人ラフィール氏。
 この人はミス・マープル以上に歩くのもままならないという男性ながら、好奇心旺盛で、あとはお金の力で彼の行動を援けてくれる青年を使うしかない。

 この作品で面白いのは、噂を利用して事件をカモフラージュしてしまうこと。
 きちんと事実を見たり聞いたりしたわけでもないのに、いつも間にか噂でその人物がゆがめられているのは、まるで現代のSNSでのデマ拡散とそっくりだ。
 人間の様などは、案外アガサの時代とそんなに変わっていないのかもしれない。
  
(2021/02/19 投稿)

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