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プレゼント 書評こぼれ話

  現在放送中の
  NHK朝ドラ「おちょやん」
  楽しく見ているかというと
  そうでもない。
  なかなか難しい人をモデルにしたかもしれない。
  モデルというのは
  「昭和日本を笑顔にしたナニワのおかあちゃん大女優
  (長いですが、これが副題)
  浪花千栄子さん。
  ひどい父親には救いがないし、
  後半には女性癖の悪い亭主との愛憎もあったり
  朝ドラの材料としては
  難しい。
  今日は朝ドラでは描かれないだろう
  浪花千栄子さんの評伝を。
  青山誠さんの
  ズバリ、『浪花千栄子』です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  「おちょやん」の評伝読み物                   

 NHK「連続テレビ小説」(いわゆる「朝ドラ」)の第103作となる「おちょやん」で杉咲花さん演じるヒロインのモデルとなっているのが、昭和の名脇役浪花千栄子さん。
 といっても、昭和63年(1973年)66歳で亡くなった浪花さんだから、リアルで彼女の映画やドラマを見た人も少なくなったことだろう。
 本書は「ナニワのおかあちゃん」とまで呼ばれた浪花千恵子さんの評伝読み物である。

 浪花さんの前半生は悲惨である。
 今なら児童虐待、不当労働で摘発されるかもしれない。
  彼女が生まれたのは明治40年(1907年)であるから、そういうことは多く見られただろうが、小学校にも行かせてもらえず9歳で大阪道頓堀のお茶子として働くというのはあまりにも酷だ。
しかも、給料も出なかったという。(朝ドラではヒロインが働く芝居茶屋の主人たちは皆優しいが、実際浪花さんが働いたところがひどい職場だったことが、この本には書かれている。朝ドラとの違いを見つけるのも、この本の読みどころ)

 浪花さんには『水のように』と題された自伝があるが、そこでは夫であった渋谷天外(といっても、この役者で演出家の名前を知っている人も少なくなっただろうが)との愛憎の様はあまり描かれていない。
 やはり自身では書き難い事柄だったのだろう。
 離婚につながる夫の裏切りなどは、この本で知ることができる。
 そんな苦難を乗り越えて、浪花さんは昭和の名脇役と呼ばれていく。
 きっとその根底には、少女時代の厳しい生活を生き抜いた力があったのだろう。
  
(2021/02/27 投稿)

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