FC2ブログ
プレゼント 書評こぼれ話

  小さい頃に
  「小の月」は
  ニシムクサムライ(2・4・6・9・11月)と
  教えてくれたのは
  誰だったのでしょう。
  小の中でも
  もっとも短い2月は今日でおしまい。

    光りつつ鳥影よぎる二月尽     小沢 明美

  今日紹介する
  マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットさんの
  『岸辺のふたり』は
  原題が「Father and Daughter」、
  つまり父と娘の物語。
  鎌田實さんの『人生図書館』の中で
  紹介されていた絵本で
  大当たりの一冊でした。
  こんなに素敵な絵本に
  出会えるきっかけをくれた
  鎌田實さんに感謝です。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  人生が尊いものだとわかる一冊の絵本                   

 この絵本を読み終えて、まるで映画のようと思う人は多いはず。
 それもそのはず、この絵本はアニメーションショートフィルムを監督自ら絵本にしたものです。
 監督、つまりこの絵本の作者マイケル・ディドウ・ドゥ・ヴィットさんはオランダ生まれのアニメーション作家で、作品に描かれる平坦な大地はオランダの風景だそうです。
 この絵本の翻訳をしているうちだややこさんは本木雅弘さんの奥さんで樹木希林さんの娘さんでもあるエッセイストの内田也哉子さんです。
 うちださんはこの絵本に付けられた付録の冊子で、この作品の絵のことを「つつましく繊細な温度を保つ絵」と表現しています。
 なんとうまい言い方でしょう。

 絵本は、干潟を自転車で走っていく父と娘の姿から始まります。
 岸辺に着くと、父は「それじゃあな」と、一人ボートで漕ぎ出していきます。
 それが、父と娘との別れでした。
 それから、長い時間が過ぎていきます。
 少女は美しい女性になり、伴侶ができます。
 やがて、子どもも生まれ、母となります。
 あの時の少女も今は年をとりました。
 いつしか、父と別れた岸辺に彼女は戻ってきます。

 その岸辺で彼女が見つけるもの。きっと読み手はそこでこの岸辺の深い意味を知ることになります。
 人の一生がこんなに静謐な時間の流れだということを気付かさせてくれる、尊い絵本です。
  
(2021/02/28 投稿)

    芽 「ブログランキング」に参加しています。
     応援よろしくお願いします。
     (↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 今日もクリックありがとうございます)
 
    にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ

レビュープラス
Secret

TrackBackURL
→http://hontasu.blog49.fc2.com/tb.php/4619-e7c5efa9