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 昨日(3月13日)の朝日新聞朝刊に
 作家の川上弘美さんが寄稿された
 「生きている申し訳なさ」という文が掲載されていました。
 「二十七年前、「神様」という短いお話を書いた。」という文章で始まる長文の
 東日本大震災10年にあたっての寄稿です。
 
  その「神様」を、東日本大震災の一週間後に書き直したものが
 「神様2011」である。



   『神様2011』は福島第一原発の事故に誘発されて書かれたもので、
 川上弘美さんはもしかしたら住んでいた東京を離れるしかないかもと感じながら
 これを書いたといいます。

   あれから十年。(中略)
   「神様2011」を書いた震災の一週間後は、
   自分は原発事故の「当事者」だと思っていた。
   けれどいつの間にかわたしは「当事者」ではなくなり、
   「傍観者」となっていたのである。

 それは川上弘美さんだけではないでしょう。
 震災があった日、東北で大きな津波被害を受けた人たちだけでなく
 あの日の夜帰宅困難となって暗い街を歩き続けた人も
 それからあと緊急地震速報のアラーム音に震えていた人も
 あの時「当事者」だったのです。
 しかし、いつの間にか「傍観者」となってしまった。
 もしかしたら、そういう意識もなくなっているかもしれない。

 そして、川上弘美さんはこう思うようになります。

   解決できないことをこまぎれに考えつづけること。
   たぶんわたしにできるのは、それだけなのだ。

 川上弘美さんの『神様2011』の書評はこちらからお読み頂けます。      再読する

*   *   *   *   *   *   *

 今日は日曜日なので
 東日本大震災関連の絵本の話を書こうと思っていたのですが
 昨日新聞で川上弘美さんの寄稿文を読んだので
 そのことを書きました。
 東日本大震災から10年。
 だからと言って、すべてが元に戻ったわけでも
 鎮魂が終わったわけでもありません。
 地震大国のこの国で生活する限り、
 またいつか大きな災害がこないとも限らない。
 そのいつかのために
 私たちは東日本大震災のことを忘れないでいよう。
 それが
 生き残った私たちの使命だと思います。

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