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プレゼント 書評こぼれ話

  今日紹介する
  塩田武士さんの『罪の声』は
  評判に違わず面白かった。
  なにしろこの作品は
  2016年度週刊文春ミステリーベスト10
  国内部門で堂々の1位になった作品で
  昨年映画化され、
  それで気になって手にした作品でしたが
  これが大当たり!
  もうメチャクチャ面白かった。
  映画の方も面白そうだし
  レンタル始まったら
  絶対観ようっと。

  じゃあ、読もう。

  

sai.wingpen  「キツネ目」の男も読んだのだろうか                   

 2020年に映画化され話題となった作品の原作である。
 2015年に発表されたミステリー小説だが、モデルとなっているのは昭和59年(1984年)から翌年にかけて日本中を震撼とさせた「グリコ・森永事件」で、菓子メーカーであったグリコの社長が誘拐されたり、子供が食べるお菓子に猛毒の青酸が混入されたりした。
 犯人逮捕の寸前までいきながら、結局は未解決事件となった。
 この事件の象徴ともいえるのが「キツネ目」の男だし、子供の声による脅迫テープの存在だ。
 作者の塩田氏は作中で描かれる事件の「発生日時、場所、犯人グループの脅迫・挑戦状の内容」等は「極力史実通りに再現」したと書いている。
 おそらく、事実の挟間に創作の仕掛けがあり、いつの間にか読者はフィクションの世界に連れ去られていくのだが、仕掛けがうまく、一体どこまでが真実でどこからか創作なのかわからなくなる。

 ある日一人のどこにでもいるだろう男が偶然に手にしたテープと手帖。そのテープには昭和の未解決事件で使われた子供の脅迫音声が入っていた。しかも、それは自分だということに彼は気づき、その謎を解明しようとする。
 一方、新聞社の記者は企画記事としてこの事件の解明に関わるようになる。
 二つの線は犯人像に肉薄していく。

 読んでいる途中からどんどんはまっていく。
 やがて、事件の真相が明らかになり、何故子供が音声を録音するに至ったかを知り、愕然とした。それは犯人像以上のものだった。
 一級のミステリー作品といっていい。
  
(2021/03/26 投稿)

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